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【サッカー】

不気味な鹿島

2016年11月23日 紙面から

ミニゲームで調整する鹿島・小笠原(左)ら=茨城県鹿嶋市で

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 J1最多17冠と優勝争い慣れしている鹿島には変な気負いもなく、DF昌子も「多少入念だったけど、普段と変わらない練習」と自然体だった。

 第2Sはよりどころの守備が安定感を欠き、最後も4連敗とふがいなかったが、「どこでボールを奪うのかなど、バラバラだった守備の意識をもう一度整理し、チームで連動できるようにした。思っていた準備はできた」と石井監督は手応えありの様子。主将のMF小笠原は「鹿島はタイトルを取ることで強くなってきた。(このCSが)より強くなるためのきっかけになればと思う」と必勝を期した。

 試合巧者という言葉は鹿島のためにある。一発勝負での強さは歴史が物語っている。石井監督は「勝利への執着心、そこを目指す本気度は全チームで一番だと思う」と自負し、小笠原は第2Sでの失速にも「それとこれ(CS)とは別」と語気を強めた。

 浦和、川崎に年間勝ち点で大きく離されていようが何だろうが、CS覇者こそが今季の年間王者−。鹿島が虎視眈々(たんたん)と下克上Vを狙う。 (内田修一)

 

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