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東日本後、最大余震「まだ活発な状況」

福島県沿岸に津波警報が発令され対応に追われる福島県危機管理部の職員ら=福島市杉妻町の福島県庁で2016年11月22日午前6時40分、曽根田和久撮影

 福島県沖を震源として22日午前5時59分ごろに起きた地震は、地震の規模を示すマグニチュード(M)が推定で7.4、最大津波高は1.4メートルと、東日本大震災の余震としては、同震災当日の余震を除き、ともに最大となった。気象庁は今後もM7級の余震が起きる可能性があるとしており、中村浩二・地震情報企画官は「震災から5年以上経過して地震活動は収まりつつあるが、まだ活発な状況」と注意を呼びかけている。

 気象庁によると、震源地は福島県いわき市の東北東沖約70キロで、深さは約25キロ。福島、茨城、栃木3県で震度5弱を観測した。津波警報や注意報は青森県から千葉県にかけての太平洋岸と伊豆諸島に出された。1.4メートルの津波が観測されたのは仙台市の仙台港で、同8時3分だった。

 M7以上の余震は2014年7月以来で、津波警報は12年12月以来。M7以上の余震は15年を除き、毎年発生している。

 毎日新聞のまとめでは、重傷3人を含め少なくとも17人がけが。避難指示は26市町村、避難勧告は20市町村に出された。実際に避難した人は、自治体把握分だけでも約8200人にのぼった。また約460校が休校、約100校が一部休校などの措置をとった。

 東京電力によると、午前6時10分ごろ、福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールで水位を調整するタンクの水位低下を示す警報が鳴り、冷却設備が自動停止した。同7時47分に復旧した。プールには2544体の燃料があり、水温が0.2度上昇して29.5度になった。福島第1、第2原発にはそれぞれ1メートルの津波が到達したが、施設への影響はなかった。

 仙台港以外の津波高は、福島県相馬市90センチ▽宮城県石巻市、岩手県久慈市80センチ▽茨城県大洗町50センチ▽千葉県勝浦市、東京都八丈町(八丈島)30センチ--など。

 気象庁は地震発生から約3分後の午前6時2分に福島県に津波警報を出し、同7時過ぎに同県相馬市で最大90センチの津波を観測。しかし、同8時3分に仙台港で1.4メートルを観測し、同8時9分に宮城県にも警報を出した。両県の警報は同9時46分、津波注意報に引き下げられた。注意報も午後0時50分にすべて解除された。【山崎征克】

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