北九州市八幡西区の産業医科大病院で20日に点滴袋に針で刺したような穴が開けられているのが見つかった事件で、先月20日にも点滴袋に穴が見つかった際、点滴袋を運ぶカートの鍵がなくなっていたが、病院がその後、鍵を交換していなかったことが分かった。福岡県警は内部に詳しい者が関与した可能性が高いとみて、当日ナースステーションや薬剤部に出入りした関係者約10人から任意で事情を聴いている。
捜査関係者によると、点滴袋は今月20日午前11時半ごろ、地下の薬剤部から9階のナースステーションに施錠したカートに入れて届けられ、午後0時20分ごろに点滴袋の穴が見つかった。先月20日にも同じ9階で点滴袋に穴が見つかった際、カートなどの鍵6本や鎮痛剤がなくなっていたが病院は鍵を交換していなかったという。【浅野翔太郎、木村敦彦】