11月22日 18時57分
福岡市で道路が大規模に陥没した事故を受けて、都市の地下に潜む危険性が指摘されるなか、名古屋市では陥没事故につながる危険がないかを調べる地下空洞の調査が行われています。
11月8日、福岡市のJR博多駅前で、道路が縦横約30メートルにわたって大規模に陥没しましたが、こうした陥没事故は名古屋市内でもたびたび起きていて、市によりますと、深さ30センチ未満の陥没も含めると昨年度で231件、確認されたということです。
陥没事故の約7割は地下に発生した何らかの空洞が原因と見られるということで、名古屋市では事故を未然に防ごうと、特殊な車両を使った調査を行っています。
調査は車両の底から道路に向けて電磁波を出して、反射された波形を計測することで、地下の状態を調べる仕組みです。
市によりますと、地下の空洞は劣化が進んで、穴が開いた下水管に土砂が流れ込んだことで発生するケースが多く、下水道整備から100年以上が経つ名古屋市では、年々、調査や補修作業の必要性が高まっているということです。
名古屋市は今年度中に100キロあまりの道路の地下を調査する予定です。
名古屋市上下水道局保全課の大城克巳係長は「小さな空洞でも放置すると広がって陥没につながり、生活に影響する危険があるので早く見つけて対応したい」と話していました。
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