伊藤和也
2016年11月23日08時01分
警察庁は、交通ルールやマナーをまとめた「交通の方法に関する教則」を改正した。歩行者には道路横断の際に左から来る車に特に注意するよう呼びかける。運転者には前照灯の上向き点灯(ハイビーム)の積極的な使用を求め、自動ブレーキなどの先進技術を過信しないことなどの注意事項を盛り込んだ。
教則は道路交通法に基づき国家公安委員会が作成したもので、教習や免許更新時の講習でその内容について指導を受ける。改正教則は来年3月に施行される。
警察庁が昨年1年間の横断中の歩行者の死亡事故を分析したところ、直進車との間で起きた718件では、左から来た車と衝突した例が右からの車との例の2・27倍に上り、65歳以上の高齢者や夜間ではその傾向がさらに強まった。道路を渡りきる直前の事故が多いとみられる。また、夜間に郊外で車やバイクとの間で起きた164件のうち、前照灯が下向き点灯(ロービーム)だった例が157件(95・7%)を占めた。
これを受け、警察庁は今回の教…
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朝日新聞社会部