朴大統領の弾劾 来月2日にも議決

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾訴追の動きが活発になっている。野党側は今月30日にも弾劾訴追案を発議。来月1日に国会本会議にかけられ、2日に議決が行われる見通しだ。

 ただ、8~9日も本会議が予定されており、弾劾訴追案発議の時期は流動的だ。今月26日に行われる朴大統領の退陣を求める4回目の大規模集会の様子や弾劾訴追案を可決するために必要な議員数の確保の状況などにより、発議の時期を調整する可能性がある。

 野党側は22日、可決のための票が確保できたと判断すれば、すぐにでも弾劾訴追案を発議するとした上で、与党セヌリ党内の朴大統領と距離を置く「非朴系」に向け賛成に回るよう促した。与党側からも弾劾を進めることに賛成する声が少しずつ大きくなっているもようだ。

 最大野党「共に民主党」の禹相虎(ウ・サンホ)院内代表は党内会議で「弾劾を可決するための議員数が確保できれば、すぐに弾劾訴追案を発議する。あすでも発議する」と話した。

 共に民主党は議員7人からなる「弾劾推進実務団」を構成し、弾劾に向け準備に着手した。

 セヌリ党は野党側が弾劾を発議すれば議論に応じるとの立場を出す一方で、退陣を求める集会への参加など、国会外での活動を中止するよう求めた。だが非主流派のリーダー格である金武星(キム・ムソン)前代表は弾劾訴追案が発議された場合、賛成票を投じるとの立場を明らかにしており、与党からも相当数の造反者が出るとみられる。

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