”節度ある購入や寄贈を” 出版社団体が図書館に要望
出版物の販売額が減少する中、図書館が人気の本を大量に購入したり、寄贈を求めたりして貸し出すことは、出版文化の衰退を招くとして、出版社の団体が節度ある購入や寄贈の受け入れを求める文書を、全国の公共図書館に送りました。
この文書は、出版社の業界団体「日本書籍出版協会」が22日、全国およそ2500の公共図書館に送りました。
国内の出版物の販売額が去年まで11年連続で前の年を割り込むなど、厳しい状況が続く中、出版社の間からは、一部の図書館が利用者のリクエストに応じてベストセラーを大量に購入したり、読み終えた人に寄贈を求めたりして貸し出す行為が販売に影響を及ぼすとして、自粛を求める声が上がっています。
文書では、こうした行為について、予算が減らされる中でも貸し出しを増やしたいという図書館側の事情に理解を示しつつ、「貸し出しの中心となっているエンターテインメント系の書籍は、専業の著作者が生み出し、書店や文芸出版社にとっても経営の柱となっているものばかりです」などと、著作者や出版業界の立場を訴えています。そのうえで、「文芸書、文庫本の購入や寄贈に、格段のご配慮をいただき、出版文化の継続発展にご助力いただきますようお願い申し上げます」と、節度ある購入や寄贈の受け入れを求めています。
今回の要望について日本書籍出版協会は「共に出版文化を担う者として、誰もが本に接することができる環境を維持するとともに、新たな本が継続的に出せるよう図書館と協力関係を築きたい」と話しています。
国内の出版物の販売額が去年まで11年連続で前の年を割り込むなど、厳しい状況が続く中、出版社の間からは、一部の図書館が利用者のリクエストに応じてベストセラーを大量に購入したり、読み終えた人に寄贈を求めたりして貸し出す行為が販売に影響を及ぼすとして、自粛を求める声が上がっています。
文書では、こうした行為について、予算が減らされる中でも貸し出しを増やしたいという図書館側の事情に理解を示しつつ、「貸し出しの中心となっているエンターテインメント系の書籍は、専業の著作者が生み出し、書店や文芸出版社にとっても経営の柱となっているものばかりです」などと、著作者や出版業界の立場を訴えています。そのうえで、「文芸書、文庫本の購入や寄贈に、格段のご配慮をいただき、出版文化の継続発展にご助力いただきますようお願い申し上げます」と、節度ある購入や寄贈の受け入れを求めています。
今回の要望について日本書籍出版協会は「共に出版文化を担う者として、誰もが本に接することができる環境を維持するとともに、新たな本が継続的に出せるよう図書館と協力関係を築きたい」と話しています。