ここ数日、肉まん作りに没頭していました。肉まんは、昔から大好きです。
子どもの頃のことですが、家の近くの駄菓子屋さんに、100円を握りしめて駄菓子を買いに行くのが日課でした。だいたい駄菓子1個が10円くらいだったので、10個の駄菓子を買ってきて、家で広げて、友だちと一緒に食べるのが楽しみでした。
ところが、寒い季節になると、その駄菓子屋さんに、肉まんが登場するのです。値段は、1個100円。駄菓子10個にするか、肉まん1個にするか毎回すごく迷うのですが、結局肉まんを買って帰っていました。あの蒸し器に入ったほかほかの肉まんの誘惑には、勝てません。でも、10個の駄菓子がたった1個の肉まんになったとしても、決して後悔はしない満足感いっぱいの美味しさでした。
今は、コンビニで肉まんを買って食べることも少なくありませんが、あの時の肉まんの味が1番だったなぁと思います。
さて、今回作った肉まんですが、発酵なしで、レンジで簡単に作れる肉まんです。
【作り方】
☆皮の生地作りから…
①ビニール袋に、薄力粉とベーキングパウダーを入れて混ぜておきます。
②ボールに、卵白・三温糖・サラダ油・牛乳・塩を入れてよく混ぜます。
③②を①の袋に入れて、よく混ぜて室温で休ませておきます。
☆その間に、餡作り…
④玉ねぎ・キャベツ・しいたけをみじん切りにします。しょうがは、すりおろします。
⑤フライパンにごま油を熱し、玉ねぎ・キャベツ・しいたけを炒めます。
⑥⑤をフライパンの端によせて、フライパンのあいたところで、すりおろししょうが・豚ひき肉を炒めます。
⑦④と⑥を混ぜ、合わせ調味料を加え、全体的になじんだら餡の完成。
☆皮で、餡を包みます。
⑧皮の生地を8等分します。
⑨くっつかないように台の上に打ち粉をしてから、皮を餃子の皮のように薄く丸く伸ばします。餡を包んだら、クッキングシートに乗せてから皿に置いておきます(クッキングシートは、8枚分切っておきます。)
⑩皿にラップをして、レンジで500ワットで5分加熱したら完成。
【使った材料(8個分)】
☆皮
・薄力粉(180g)
・ベーキングパウダー(小さじ1)
・卵白(1個)
・三温糖(大さじ2)
・サラダ油(大さじ1)
・牛乳(大さじ4)
・塩(ひとつまみ)
☆餡
・玉ねぎ(4分の1個)
・キャベツ(2枚)
・しいたけ(3個)
・豚ひき肉(100g)
・すりおろししょうが(小さじ1)
・ごま油(小さじ1)
☆餡の合わせ調味料
・しょうゆ(大さじ2)
・オイスターソース(小さじ1)
・鶏がらスープの素(小さじ1)
・三温糖(小さじ1)
始めは、ベーキングパウダーを使っても、皮がなかなか膨らまずべちゃっとなってしまい苦戦しました。しっかり膨らませたいとなると、イースト菌を使って「発酵」という作業が思い浮かびますが、「発酵」なしでレンジで作りたい!!
ということで考えたところ「発酵」なしでレンジ調理でも膨らんでいるものといえば「蒸しパン」が…。「蒸しパン」作りには、卵が使われていることが多いので、卵を加えてみました。
〈加熱前〉
↓
〈加熱後〉
膨らみました!!。
肉まんらしく、白い生地にしたかったので、卵白だけを使いました。卵白に含まれるたんぱく質には、空気を抱き込む質があり、その空気は生地に混ぜ込むと生地をふっくらとさせる働きをするそうです。その性質は、パン作りにも利用されているそう…。
本当は、肉まんの生地には卵は入れないようですが、発酵なしでレンジ調理で、しっかり膨らませたい場合には、卵白がその手助けをしてくれるようです。あくまでも、私が試した結果ですが…。
味に厳しい家の子が「お店の肉まんみたいで美味しいよ。皮は、甘くてふっくらしてる〜。」と言っていました。