ロシアが実効支配する北方領土の国後(くなしり)島と択捉(えとろふ)島で、ロシア軍による地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」の配備が完了した。インタファクス通信が22日、ロシア太平洋艦隊機関紙の報道として伝えた。日本との平和条約交渉とは関係なく、国後、択捉の軍事拠点化を進める構えだ。
クリル諸島(千島列島と北方領土のロシア側の呼称)への地対艦ミサイル配備については、ショイグ国防相が今年3月に「年内に実現する」と表明していた。ロシアは米国との対立を背景に、クリル諸島をアジア太平洋方面の国境防衛の前線と位置づけて、基地建設や兵器配備を進めている。対日交渉や米大統領選でのトランプ氏の勝利は、こうした方針に影響していないとみられる。(駒木明義)
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朝日新聞国際報道部