多くの女性を悩ませるのが「生理」です。この生理では出血をしてしまいます。なぜ、女性には生理が起きて、このような痛いを思いをしなくてはいけないのか?その仕組みや、生理痛になる原因も合わせて紹介しましょう。
生理で出血して痛いを思いをする仕組み
生理を知るには、まず女性の体内で何が行われるのかを知らなければなりません。女性の体は、約4週間のサイクルがあって、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の2つのホルモンの働きによって成り立っています。生理周期は、4週間を1サイクルと考えられており、生理が始まってから約2週間で排卵が起きるのです。この排卵とは、妊娠する為に卵子が排出される事を言います。そして、この卵子こそ生理と大きく関わりがあるのです。
精子を迎え入れるための準備
女性は、新しい生命を誕生させる為に、体内である準備をします。それが精子を迎え入れる準備です。新しい生命を誕生させるには、男性の精子と女性の卵子が合体する必要があります。
ただし、合体させる為には、女性の体内で精子と卵子が合体する為の場所(ベッド)を作らねばなりません。この場所は、どこにあるのかと言えば、子宮の壁にあります。これを「子宮内膜」と言います。本題はここからです。実は卵子は1〜2日しか生きられないので、その間に精子が来なければ無くなってしまうのです。そうなると子宮内膜も不必要になり、子宮の壁から剥がれ落ちてしまいます。この剥がれ落ちた時に出血したものが生理の正体なのです。恋人や旦那さんがいる女性の中には、生理が来ない時があるでしょう。それは妊娠出来る前兆と言える症状で、精子が子宮内膜へ到達したので、生理の現象が起こらないのです。
生理痛になってしまう原因
何も問題がなくて生理痛になるのなら心配する必要はありませんが、何か問題があって生理痛になる場合があります。このような場合は生理痛になる原因に対処しておかなければ、生理痛になる回数が増えるだけでなく、生理痛による痛みも増すので早めに対処する必要があります。
若い女性は生理痛になりやすい?
生理痛に苦しむ女性は、若い方に多いのですが、それは決して偶然ではありません。なぜなら若い女性は、子宮が成長途上にあるので、子宮の下側にある「子宮頸部」が細くなっています。ここが細くなっていると経血が通りづらくなって、生理痛を発症してしまいます。
さらに若い時は、受験によるプレッシャーや、親への反抗期などでストレスを溜め込んでしまいがちです。ストレスが溜まると自律神経が乱れたり、血行が悪くなったりするので、生理痛になりやすいのです。もしもストレスを溜めない方法を知りたい方は、下のリンクをクリックして下さい。ストレスの発散方法が詳しく紹介されています。
28歳以降の生理痛は体のSOS
子宮が成長過程で発症しやすいのが生理痛ですが、女性の中には、28歳を過ぎてから生理痛になる方もいます。子宮は成熟しているはずなのに、なぜ生理痛になってしまうのか?ストレスが原因であれば、その原因に対処すれば解決出来るでしょう。しかし、28歳以降に発症した場合は、体がSOSを叫んでいる場合があるのです。それが「子宮の老化」と「子宮内膜症」です。
若いうちから子宮の老化が?
最近の若い女性は美を追求する意識が高過ぎて、無理なダイエットをしたり、寒い冬の季節でも短い丈のスカートを履いたりしています。しかし、必要な栄養を摂らなかったり、体を冷やしたりするのは子宮に良くない事であり老化を招くのです。このような事を続けていると子宮の老化が進んで、生理痛が起きてしまいます。その為、無理なダイエットや、冬はジーパンを履いたりして子宮に優しい毎日を送って下さい。
子宮内膜症の危険性
精子を迎え入れるための場所は、本来であれば子宮内腔にあるのですが、それが骨盤や卵巣の中へ入り込んでしまう場合が多いのです。この現象を「子宮内膜症」と呼びますが、28歳を過ぎてから生理痛のような痛みを覚える方は子宮内膜症の可能性があります。
実は、この子宮内膜症というのは「現代病」の一つと言われています。それはどういう事かと言えば、現代の女性は未婚の方が多くて、妊娠や出産をしない女性が増えています。妊娠や出産をすれば、月経が止まりますが、妊娠や出産をしないと月経の回数が増えます。実は、月経の回数が増えるほど子宮内膜症になりやすいのです。その為、恋人や旦那さんがいない女性で、28歳以降も生理痛がある場合は特に気をつけたほうが良いでしょう。
生理痛になりやすい食生活
生理痛の原因は、ストレスやダイエットだけではありません。実は食生活によって生理痛になる事もあります。冬の季節にスカートを履いて、体を冷やすのが生理痛になる事は説明した通りですが、この体を冷やす行為は食生活でも当てはまる時があります。
それが夏野菜やカフェインです。夏野菜やカフェインは体を冷やす働きがあるので生理痛になりやすいのです。その為、生理痛に悩まされている女性は、夏野菜やカフェインを抑えたほうが良いでしょう。
姿勢が悪くて生理痛に?
日頃の姿勢が悪くて生理痛になるとは信じられない方もいるかもしれませんが、これは医学的に証明されている事です。なぜなら、子宮は前の方へ傾いているような状態で付いているので、猫背になっていれば子宮を圧迫して生理痛を発症する確率が高くなるのです。その他にも、足を組んで結構を悪くするのも生理痛になりやすくなるので、姿勢を良くした方が良いでしょう。
生理の仕組みや生理痛の原因のまとめ
生理で出血して痛いを思いをする仕組みや、生理痛になる原因を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?生理痛は女性だから仕方のない生理現象と思わずに、食生活や姿勢を改善をする事で生理痛を防止する事が重要です。生理痛を改善出来れば、痛い思いをせずに過ごしやすい毎日を送る事が出来るでしょう。