日産 傘下の部品メーカー株式売却 先端技術開発に充当か

日産 傘下の部品メーカー株式売却 先端技術開発に充当か
日産自動車は傘下の大手部品メーカーの株式をアメリカの投資ファンドにおよそ2000億円で売却すると発表し、この資金を自動運転などの先端技術の開発に充てるものと見られます。
発表によりますと、日産は保有する、さいたま市の大手自動車部品メーカー「カルソニックカンセイ」のすべての株式、40%余りをアメリカの大手投資ファンド「KKR」に売却します。

株式の売却は、KKRが来年2月に実施するカルソニックカンセイへのTOB=株式の公開買い付けに応じる形で進められ、売却額はおよそ2000億円になる見通しです。日産は売却で得る資金を自動運転車やエコカーなどの先端技術の開発に充てるものと見られます。

一方、自動車向けのエアコン部品などを製造するカルソニックカンセイは日産との資本関係を解消したあとも取り引きを続けますが、投資ファンドの下で日産以外の販路を拡大したいとしています。