べっぴんさん 一週間 第7週「未来」 2016.11.20


(富美)ごめんなさいね。
(五郎)ここまで何の便りも知らせもないという事。
紀夫は…戦死した可能性もあるという事です。
紀夫に縛られないで下さい。
あなたには未来があるのよ。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」
(五十八)そんですみれ。
お前自身は?
(すみれ)分かりません。
(ゆり)そらそうよ。
私も諦めますとは言えないわ。
(五十八)わしの方で調べる。
苦しいやろうけど待ちなさい。
(栄輔)駅まで送るわ。
いつもありがとうね。
えっ?栄輔さん元気やからこっちまで元気が出るわ。
ちょっと待ってや!この傘…売ってくれ。
(店主)100円や!
(栄輔)これうちで作ったもんなんや。
わしのうち傘工場やったんや。
空襲で焼けてもうて…。
こんな所で出会えるとはなぁ…。
栄輔さんの思いが引き寄せたんやね。
強う思うてたら願いはかなうもんや。
頑張りや。
(良子)龍一も健ちゃんもお父さんに懐かないのよ。
(君枝)妊娠中に主人が出征して戻ってきて初めてお父さんに会ったから…。
(良子)うちも生まれてすぐに行ってしまったから。
あっごめんねすみれちゃん。
ええのよ。
あ…ちょっと用事思い出したわ。
ありがとう。
(明美)何かあったんか?そないな事か。
えっ?もっとどえらい事が起きたんかと思うたわ。
もっとどえらい事?
(明美)死んだいう知らせが来たとか。
そうやないんやろ?あんたはあんたで淡々としとき。
すみれたちのベビー相談室には大勢の人が集まるようになりました
型紙?はいそうです。
この値段やったら買えるわ。
うんうん。
(昭一)君枝!あ…健太郎連れてきたで。
こんにちは。
お母さんおるで。
おっ?ハハハッお父さんの方がええのか!高い高〜い!さくら。
あなたのお父さんはねあなたがこの世に誕生したと知った時空に向かって叫ぶほど喜んでくれたのよ。
会いたいね…!
(麻田)隣の隣のお店が店じまいする事になりました。
ベビーショップ開いたらどないでしょう?お客さんも増えてここは手狭でしょう。
向こうはここより広い。
夢も大きゅうなると思いますよ。
夢…。
夢…。
夢…。
家賃かかるやろ。
広いわ。
ベビーだけやなくて子ども服もできるんやない?子ども服…。
すてきやねぇ。
一方紀夫の行方を捜していた五十八ですが…
(ゆり)東京いかがでした?復員省まで行ってきたけど手がかりなしや。
紀夫さん…。
(君枝)子ども服の洋服のデザイン例えばなんやけど…。
(良子)すてきやわ…。
子ども服も型紙売ったらどうかな?大人のものをほどいて使えるなぁって…。
君ちゃんデザイン描いてよ。
もちろんやわ。
今晩いっぱい描いてくる。
また具合悪うしたらどないするの。
そやったね。
すみれちゃん新しいお店に来てもらってもええかな?一応主人に見せとかないとと思って。
(昭一)ええんやないか?これまでどおり無理はせんようにな。
(君枝)ありがとう。
(勝二)そやな。
よかった。
ありがとうございます。
(泣き声)健太郎!あ…。
ああこれが怖かったんやな。
最近ようやく慣れてきたんです。
(勝二)うちもです。
さくら…大丈夫?おいで。
よいしょ…大丈夫?
(君枝)またね。
ご苦労さまでした。
さくらちゃん。
元気やったか?高い高〜い!ほいっ。
フフッ。
(栄輔)これ工場でもろうた縫い糸や。
タダでもろうたんやから遠慮はいらん。
(明美)ありがとう。
あんたも帰り。
うん。
また明日ね明美さん。
うんまたな。
ありがとう。
(栄輔)さくらちゃんどんな顔してます?あっ…笑ってます。
ほんまか?え〜かわいいなぁ。
これ見てくれる?
(良子)新しいお店の?そう。
配置を考えてみたのよ。
(五十八)へぇ〜大きい店にか。
子ども服も作りたいと思うてるの。
みんなおしゃれさせたいんやないかなぁ子どもにも。
ええ生地やかわいい生地があったら教えて下さい。
(忠一郎)あれはホの字や。
(潔)栄輔がすみれちゃんに?見たら分かりまっしゃろ。
どう見てもホの字や!んなアホな。
かわいい生地ってどこにあるんやろう?そやなぁ…。
ああ進駐軍専門の商店にはあるやろうけど日本人買うんは無理やな。
ドルでしか買われへんからな。
進駐軍専門の商店か…。
ぎょうさんあるやろなぁおしゃれな生地が。
あっ!
(英語で)
以前テーブルクロスを依頼されたランディ夫人に生地を買ってきてもらいました
(君枝)この色きれい!それとこの布の組み合わせはどう?ああええねぇ。
かいらしい。
(はな)
すみれたちは自分たちの子どもをモデルに試行錯誤しながら子ども服を作り始めました
一方大阪の闇市では…
(根本)お忙しいとこすんまへんなぁ。
(男)すんまへんやて!今後…場銭は取りません!
(どよめき)
(根本)買いやすい値段にしてほしいんや。
女子どもが安心して買い物できる商店街になったらどうやろ?
(玉井)そないなたわけた話聞いとらんわ!文句のあるやつは出てってもろても構へん。
安心できる場所やと言われるように自警団を作ろうと思うてるんや!
(一同)自警団?それで女が安心して堂々と来られるようになったらいつかここは闇市ではなくなると思います!またお前か!女が来ない市場に未来はありません!
(玉井)何を…!時代は変わるんや。
いや…変えなあかんのや!賛同できんやつは出てってくれ。
出てったらぁ…。
行くぞ!アニキ〜!
(潔)おお〜これか!ええでしょう?近所の奥さんたちの評判もええのよ。
これからの時代は洋服よねって。
そうやなぁ。
手軽やしおしゃれやしね。
奥さんたち自分が着たい言うてたのよね。
(明美)みんなおしゃれしたいんやね。
ただいま帰りました。
どうぞ。
こんばんは。
おうさくらちゃん来てくれたんか。
うれしいなぁ。
えいっ。
せや。
さくらちゃん。
ほらっ!うわぁ〜。
いつもようしてもらってほんまにありがとうございます。
いやいや。
さくらちゃんは天使やわ。
さくら。
さよならしよか。
(さくら)いや〜。
また遊んでもらおね。
(さくら)いや!
(喜代)こんなん初めてですねぇ。
栄輔さん。
よかったら泊まっていってもらえませんやろか?喜代さんそんなお願い…。
はい。
栄輔さんは明るくて楽しくてご両親はやっぱりきちんとなさった人やったのね。
いやそんな事…。
ただの傘作ってた職人や。
お金がのうても笑いの絶えへん家やったわ。
家族みんな仲がようて妹もかぁいくて…。
洋裁習いに行っとったんやで。
ああそう!きっとご両親が傘を作るところを見て育ったからよね。
すみれさんは?誰に洋裁習うたんや?母に習ったの。
とっても刺繍が上手でね病気で入院してる母に見せたくて…。
そういう思いで刺繍をした事で私の人生は変わったような気がする。
すみれさん。
ん?これ紀夫さんの浴衣やろ?うん。
紀夫さんはどないな人なんや?
(栄輔)幸せそうな顔や。
さくらちゃんは会うた事は?ないの。
そうか…。
さくら?寝てなさい。
どないしたんや?さくらちゃん。
(さくら)お父さん。
ごめんなさい。
ええなぁって思ったわ今。
家族ってええなぁって…。
お父様紀夫さんの方は?方々手ぇ尽くしたけどわしの力ではもう…。
老いぼれたもんや。
皆目見当がつかん。
さくらちゃんは桜の花が咲いてるとこ見た事は?ないの。
桜の花がパ〜ッと咲いてきれいなとこ3人で一緒に見ような。
(さくら)うん。
(栄輔)わしはただすみれさんもさくらちゃんも助けたいんや。
すみれちゃんはあかん。
わしらは今坂東営業部を復活させるために走り回ってる。
坂東家に仕える身なんや。
そういう考えやからゆりさんにも遠慮しとんのか。
遠慮なんか…。
しとるやないか。
どっか上っ面でほんまに思てる事言うてない。
自分は番頭の息子でゆりさんは坂東家の人間いうんがアニキの中にあるからやろ!わしは違う。
そんな中紀夫の帰りを待ち続けるすみれですが…
(五十八)すみれ。
紀夫君は戻ってくるかもしれへんけど戻ってこおへんかもしれん。
ちょっとずつでええから紀夫君がおらへん人生を考える事も必要やないかと思うてる。
前を見るんや。
紀夫さんの事を考える事は後ろを見ている事やとそうおっしゃるんですか?そうや。
すみれ!すみれさん!待ってやすみれさん!
(栄輔)すみれさん…。
(戸が開く音)
(喜代)お客様ですよ。
明美さん。
あんたの旦那が死んどるか生きとるかあんたが決めたらええ。
決めたら楽やで。
決められる訳ないやない。
生きとったら会われへんくてもええやないか。
元気に生きとってくれれば…。
そう思われへんのやったら諦める事や。
誰も責めへんよ。
旦那の親御さんかてそう言うてんやろ?今後の事で話があるんや。
近江の麻糸を原料にして布にできへんやろうかと。
それは…。
そうや。
お義父さんとお義母さんがしとった仕事や。
近江へ行ってお義母さんがやっとった事とおんなじ事をやってもらえないやろかと思うてる。
こんだけ苦しい事をどっか遠慮があってよう言われへんかった。
わしらの未来のため坂東営業部の復活のためにお義父さんとお義母さんがやっとった事をわしはゆりとやりたい。
やっと考えてる事言うてくれた。
私もそうできたらええなってずっと考えてたのよ。
ゆり…。
お母様もやってた事やもの。
私も頑張りたい!わしらは変わっていかなあかん。
そやけど何があってもわしが惚れたゆりは変わらんはずや。
フフッ。
行ってきます。
心配しとった…。
一人でどんだけつらい思いしてるんやろって。
栄輔さん…。
わしでよかったら…。
(扉が開く音)坂東さんのお宅ですか?はいそうです。
坂東すみれさん宛ての手紙です。
ありがとうございます。
(紀夫)「すみれが無事でいる事を信じています。
桜の咲く頃帰ります」。
紀夫さん…。
わしはほんまにあかんわ。
せっかくすみれさんの心が晴れてきたいうのに…。
はあ…チクッとしとる。
何でわしはこないに器のちっちゃい男なんや。
栄輔君は絶対に幸せになるよ!私が保証書出したるわ!
そして翌日
今日は兄ちゃんにお願いがあって来ました。
何や?これからは若いもんの時代です。
次の世代がみんなで力を合わせてやっていけるようにどうかお願いを聞いてやってもらえませんでしょうか?…ああ。
潔。
ゆりを近江に置いて商売がしたいんです。
無理や。
この子にはでけへん。
私は大阪に戻って理想だけではうまくいかない事を知りました。
私にできる事は少ないという事も…。
そやけどできる事を見つけたんです。
頑張りたい思うてます。
ほんまやな?はい。
よろしゅうお願いします。
よろしくお願いします!分かった。
新しいお店の名前なんやけど…。
(君枝)キアリス?
(明美)どないな意味なん?キアリスの「キ」は君ちゃんの「キ」。
キアリスの「ア」は明美さんの「ア」。
キアリスの「リ」は良子ちゃんの「リ」。
キアリスの「ス」は…。
(良子君枝)すみれちゃんの「ス」。
マークは…リスはどう?クローバーとリス?そう!ええやない!栄輔さん。
すみれさん。
さくらほら栄輔さんよ。
えいっ。
栄輔さんこれ…。
ありがとう。
栄輔さんにいつも救われてた。
私もさくらも。
わしこそや。
さくらちゃん。
この年に咲いた桜を栄輔君もすみれも一生涯忘れる事はないでしょう
紀夫さん…?
(紀夫)さくら…。
あ…。
ただいま。
お帰りなさい。
生字幕放送でお伝えします2016/11/20(日) 11:00〜11:20
NHK総合1・神戸
べっぴんさん 一週間 第7週「未来」[字]

すみれ(芳根京子)を紀夫(永山絢斗)の両親が訪れ、「息子をどうかもう待たないでくれ」と懇願、すみれは困惑する。すみれにひそかに思いを寄せる栄輔(松下優也)は…

詳細情報
番組内容
すみれ(芳根京子)を紀夫(永山絢斗)の両親が訪れ、「息子は戦死したかもしれない、どうかもう待たないでくれ」と懇願、すみれは困惑する。さらに父・五十八(生瀬勝久)からも紀夫は帰ってこない可能性がある、前を向くことが大事だと言われ、涙がこらえきれなくなるすみれ。すみれに密(ひそ)かに思いを寄せる栄輔(松下優也)はすみれを支え続ける。ついに栄輔がすみれに思いを告げようとした時、一通の手紙が届き…
出演者
【出演】芳根京子,生瀬勝久,菅野美穂,高良健吾,蓮佛美沙子,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,市村正親,永山絢斗,田中要次,平岡祐太,曽我廼家文童,宮田圭子,松下優也
原作・脚本
【作】渡辺千穂

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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