後半、涙が止まらなかったし、あまりにも素晴らしすぎる演出に導かれ映画の世界に浸りきり、
作中で描かれる戦時下の日本の世界を酸いも甘いも存分に味わい尽くすことができた。
ただそれゆえに、スタッフロールで流されたクラウドファウンディングのクレジットが、とても残念だった。
あの文字列が出てきた瞬間、夢のような映画の世界から一気に現実に引き戻され、身体の熱がスーっと引いていった。
クラウドファウンディングがこの作品を制作するうえで、どれほど重要な役割を担ったかは、いろいろなところで聞いて知っている。
多くのユーザーの想いが作品として結実する、とても素晴らしい制度だと思う。
わざわざそれなりに長い時間を割き、出資者全員の名前が流れるのも、制作陣の感謝の気持ちの現れだし、出資者の当然の権利だと思う。
しかしそれでも、それを理解した上でなお、あのタイミングであのクレジットを出されたのには、ドン引きしたというのが正直な気持ち。
クラウドファウンディングってもう、「現実」そのものじゃん?素晴らしい映画を観終わった後は、少しでも長い間、その余韻を楽しみたい。
「クラウドファウンディング」の文字列には、そのすべてをぶち壊し、一瞬で観客をシラケさせ、現実に引き戻す破壊力があると思う。
ああいうのはせめてエンディングではなく、オープニングで出していただけないものだろうか。
【追記】
映画の制作スタッフや配給会社は職業として存在しても、「クラウドファウンディング」は存在自体が無かったわけじゃん。
そこが私により強く「現実感」を感じさせたんだと思う…って、私も言われてみて気付いた。
いやオープニングはマジやめてくれ
お前が映画作れ