大変ご無沙汰しております。フミコフミオです。私事で大変申し訳ないが、実は夏に交通事故に遭い足を負傷、「治療に集中させてほしい」と担当編集マンに泣きを入れ、お休みをいただいていたのである。今はリハビリの日々である。
そのため前々から傾向があった自分可愛さが全面的に出てしまい、その他のことはないがしろになってしまっていた。家族も例外ではなかった。つまり、夏から家族サービスをまったくやっていない。怪我とリハビリを理由に家族サービスをないがしろにしていたが、実態は少々異なる。怪我をしたのをこれ幸いに、面倒な家族サービスを放棄していたのだ。
外食、海水浴、観光、旅行。すべてが面倒、億劫。家族サービスとは体制を維持するための行為だ。僕にはいまいち面白みがわからない。しかし、時間と共に怪我は治り家族サービスを拒否し続けるのも限界点。「最近、どこにも行っておりませんねえ」と妻も露骨に不満をアッピールするようになってきた。『熟年離婚』の危機である。僕はこうして熟年離婚に押されるかのように「それではいい感じのナウい店に行こう」と相成ったのである。
▲一部で非実在の疑いをかけられているワイフのお姿
新しく、シャレ乙で、美味しいお店。という条件で見つけ出したのが茅ヶ崎駅北口前徒歩3分の場所に今月4日オープンしたばかりのスペインバル「PATIO」である。アーバンな店構えにリーマンな僕は若干身構えつつ、店に入った。ハンバーグと生パスタ、ランチは2種類。限定10食の「フラメンカハンバーグ」「紅ずわいがにと海老のリングイネ アメリケーヌソース」を頼んでシェア。
「紅ずわいがにと海老のリングイネ アメリケーヌソース」どーん!
パスタは生パスタ。ずわいがにの身もたくさん入っていて美味。麺モチモチ。「このモチモチ感は君の柔肌のようですなぁ」と感性に若干問題のある妻にわかるようにわかりやすい感想を述べたけれども妻君は特に反応を示しませんでした。
「フラメンカハンバーグ」、どーん!
フラメンカハンバーグは手作り感満載でジューシー。トマトソースに半熟卵の組み合わせは反則級に大正義なのである。このハンバーグ、1日10食だけあって何と牛の蜂の巣の煮込み入り。トリッパ!
▲ハチノス。羽のついたあの方の巣によく似ている。
これまたよく煮込まれていて美味しい(実は蜂の巣を食すのは初めて)。コリコリとクニクニの中間くらいの何とも言えない食感を妻と共有すべく「この蜂の巣は何者にも屈しない君の柔軟かつ強靭な精神のようだね」と言ってみた。例のごとくノーリアクション。
どうやら例の事故で僕からは会話センスといったものが喪われてしまったようである。
それでも妻は食事には満足したらしく気分上々、熟年離婚の危機は回避できたようである。「男性の胃袋を掴め!」とはよく耳にするけれど、おいしい食事で胃袋をつかむのはどうやら性別を超越した関係修繕法のようである。
こうして熟年離婚の危機を回避できた僕なのである。
▲洒落乙な店内

▲ディナーメニューも美味しそう
紹介したお店
PATIO
TEL:0467-88-5110
書いてるサラリーマン
フミコフミオ
海辺の町でロックンロールを叫ぶ不惑の会社員です。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在の主戦場ははてなブログ。最近は諸行無常を嘆く日々。更新はおっさんの不整脈並みに不定期。でも、それがロックってもんだろう?ピース!
ブログ「Everything you've ever Dreamed」:http://delete-all.hatenablog.com/