輸入が全面的に禁止されている日本の福島県産ノガリ(スケトウダラの幼魚)を韓国に輸入して販売したとして、釜山地検は21日、輸入業者の男(53)を逮捕・起訴したと発表した。男は2013年9月から、福島原発周辺の8県の海域で獲れたノガリ370トンを北海道産と偽って輸入した疑いが持たれている。男は14年4月から今年7月までに3回にわたり、総額5億3300万ウォン(約5000万円)分の福島産ノガリを販売していた。
検察の調べによると、男は福島産ノガリの輸入が禁止されて以降、中国産ノガリを輸入・販売していた。しかし韓国の流通業者が日本産のノガリを求めていたため、日本の輸出業者と共謀し、産地証明書類を改ざんして福島産ノガリを韓国に輸入していた。検察によると、日本側が発行した原産地証明書類を改ざんすれば韓国当局は実際の産地の確認が困難になるため、男はこの点に目を付けて犯行に及んでいたという。