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白馬村の神社 ゲームのモデルPR

長野県北部の地震で倒壊した社殿が撤去され、鳥居を残すだけとなった城嶺神社の跡地=同県白馬村神城で2016年11月21日午前10時39分、稲垣衆史撮影

倒壊の城嶺神社「再建に寄付を」

 2014年11月に震度6弱を観測した長野県北部の地震で、倒壊した同県白馬村の城嶺(じょうみね)神社の移設・再建計画が地元で進んでいる。22日で地震発生から2年となる中、住民らはコミュニティー維持に神社の再建が必要と判断。資金繰りがネックだが、同神社がパソコンゲームなどで人気のシリーズ「東方プロジェクト」に登場する神社のモデルであることをPRし、多くの人が訪れる神社として来年秋の復興を目指す。

 神社は堀之内地区にあり、年5回の祭りで住民の絆を深めるなど、地域コミュニティーの核として欠かせない場所だった。しかし、2年前の地震とその後の積雪で倒壊し、鳥居を残すだけになった。

 来年春の本殿着工を目指し、今年春から検討を開始。氏子約80世帯は高齢化が進んで元の高台での参拝が難しいため、跡地の約200メートル東の平らな土地に移設する方針が今月まとまった。

 費用は最低でも1500万円以上。1909(明治42)年に築かれた神社に文化財登録などはなく、公的な補助金は見込めない。氏子の大半は自宅が壊れるなど生活再建を余儀なくされ、融資を受けても返済の見通しが立たず、区費の積立金でも不足することが分かった。

 そんな中、地域外から神社を訪れる人がいることに気付いた氏子総代長の鎌倉宏さん(63)は、知人から1996年からシューティングゲームなどで人気化した「東方プロジェクト」のファンであることを聞いた。主人公の巫女(みこ)が住む神社のモデルとのことで、これを前面に押し出して寄付を募ることにした。

 計画では本殿を移設するほか、高台には元の本殿で使われていた屋根の部材で社殿を建て、急坂も歩きやすいように整備。新たに「巡礼」を証明する御朱印を作る案も進める。

 鎌倉さんは「来秋には新しい神社を建て、再び地域で例大祭を迎えたい。みこしを一緒に担いでくれる人が来てくれるようになれば」と期待している。寄付の問い合わせは鎌倉さん(090・9359・1979)。【稲垣衆史】

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