本日5時59分頃、福島県沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生しました。この地震に伴い、福島県に津波警報が発表されているほか、青森県から千葉県の太平洋沿岸に津波注意報が発表されております。また、福島県において最大90センチの津波が観測をされております。津波警報等が発表されている地域の皆様は、直ちに安全な場所に避難をしてください。現時点において、福島第2原発3号機において、使用済燃料プール冷却装置が停止をし、状況を確認中でありますが、直ちに放射能漏れや燃料の温度が上がるものではないとの報告を受けております。なお、福島第1、女川の各原子力発電所に異常はないとの報告を受けております。また、現時点で特段の被害の報告は受けておりません。
このような状況を踏まえ、総理から、本日6時17分に、国民に対し、津波、避難等に関する情報提供を適時的確に行うこと、早急に被害状況を把握すること、自治体とも緊密に連携をし、政府一体となって被災者の救命・救助等の災害応急対策に全力で取り組むこと、との総理指示がありました。また、私(官房長官)に対し、直接電話によって、万全の態勢を取るようにという指示もありました。政府としましては、地震発生直後に、直ちに官邸危機管理センターに官邸連絡室を設置をし、津波の観測を踏まえて、官邸対策室に改組するとともに、関係省庁の局長級による緊急参集チームを招集し、私(官房長官)も協議に参加をして、対応に万全を期すことを指示したところであります。今後も引き続き、被害情報の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら、災害の応急対策に全力を尽くしてまいります。
国民の皆様におかれましては、特に津波警報等が発表されている地域の皆様は、直ちに安全な場所に避難をしてください。また、揺れの大きかった地域の皆様におかれましては、自治体などからの避難情報のほか、テレビ・ラジオなどの情報にも注意しつつ、お互いに助け合い、落ち着いて行動していただくようお願いをいたします。