ジュバ=渡辺丘
2016年11月21日20時25分
安全保障関連法に基づいて新たな任務に「駆けつけ警護」が付与され、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊部隊の先発隊が21日、首都ジュバに到着した。
迷彩服姿の隊員らは民間機から空港に降り立つと、現在活動中の隊員らから握手で迎えられた。猛暑の中、タオルで汗をぬぐう隊員の姿も見られた。
部隊には、武装勢力から襲撃されたPKOやNGOの要員らを保護する「駆けつけ警護」のほか、宿営地が襲撃された場合に他国のPKO要員らとともに守る「共同防護」が認められた。12月12日から実施可能になる。
今回派遣されるのは、青森、宮城、岩手、秋田各県の部隊などから選ばれた約350人。12月中旬までに全員が現地入りして現在の部隊と交代し、約半年間、道路整備などにあたる。
南スーダンでは大統領派と前副大統領が率いる反政府勢力が対立。7月には大規模な戦闘があり、数百人が死亡。国連宿営地にも被害が出た。日本政府は「ジュバ市内は比較的落ち着いている」としているが、戦闘の再発が懸念されている。(ジュバ=渡辺丘)
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朝日新聞社会部