日本ハム優勝パレードに参加した陽岱鋼=札幌市(撮影・高橋茂夫)【拡大】
大谷が来オフのポスティングの可能性に言及したことで、金額だけではなく、メジャー移籍に関する具体的な話など、交渉の内容にも関心が高まるのは必至。注目の契約年数に関し、球団側は複数年ではなく、単年契約を提示するとみられる。
この日、大谷はプロ4年目で初めて、優勝パレードに参加した。オープンカーやバスに分乗して、札幌市の北3条広場前からススキノ交差点手前までの約1キロを30分ほどかけて行進。前回日本一になった2006年の約14万3000人に次ぐ、2番目の観衆が集まったイベントに「面白かった。喜んでくれたと思います。また、ここに戻ってきたいですね」と笑顔を見せた。
来年3月には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控え、国内外の注目度はさらに高まる。大谷と日本ハム球団の動向から目が離せない。
大谷・過去2年の大トリ契約更改VTR
★2014年 投手で11勝、打者で10本塁打と“二刀流”でフル回転。12月5日に7000万円増の年俸1億円でサイン。だが、自身の成績には「(満足度は)50%くらい。納得できる数字ではない」と不満も
★15年 15勝、防御率2.24、勝率.750と3部門でタイトルを獲得し、投手として大きく飛躍。12月4日に倍増となる年俸2億円でサインし、「それくらいの選手になりたいという思いがあった」と高額年俸での更改にも動じなかった
ポスティングシステム
海外FA権を持たない選手が米大リーグに移籍する際、利用する制度。2000万ドル(約22億2000万円)を上限に譲渡金を設定し、日本野球機構を通じて大リーグ機構に通知。支払う意思があるすべての米球団が30日間交渉できる。2013年オフから現行制度となり、田中将大(楽天→ヤンキース)らが移籍。現行制度は来年10月が期限で、改正を求める場合は同5月上旬までに申し入れる必要がある。