バス運転手のスマホ操作 国交省が指導強化へ

バス運転手のスマホ操作 国交省が指導強化へ
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バスの運転手が乗務中にスマートフォンを操作していたことがわかり国が処分などを行ったケースは、ことし4月以降、全国で9件に上っていて、国土交通省は、再発防止に向けてバス会社などへの指導を強化することになりました。
国土交通省のまとめによりますと、路線バスや観光バスの運転手が乗務中にスマ-トフォンを操作していたとして、国がバスを運行する会社に対し処分や指導を行ったケースは、ことし4月以降だけで、全国で9件に上っています。

内訳を見ますと、メールやメッセージのやり取りが3件、ゲームアプリの「ポケモンGO」をしていたケースが2件、サイトの閲覧が1件などとなっています。今月には、岡山市の会社が運行する観光バスの運転手が、走行中に「ポケモンGO」をしていたとして、懲戒解雇の処分を受けています。

事態を重く見た国土交通省は、今後、バスやタクシー、それにトラックの運転手が乗務中にスマホを操作したことがわかった場合、会社に対し法律に基づく「監査」を必ず行ったうえで厳格に処分するなど指導を強化することを決めました。

石井国土交通大臣は、21日開かれた衆議院の委員会で、「運転中のスマートフォンの操作は事故につながりかねない危険な行為だ」と述べ、指導を強化していく考えを示しました。