阿部
「“食”に関する動きです。」
和久田
「こちら、『GAP』。
服のブランドを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、『Good Agricultural Practice』の略称で、直訳すると“良い農業の実践”という意味の農産物の国際的な認証を表す言葉なんです。
農産物の品質だけでなく、農薬の使い方、土壌や水質などの環境、それに農場で働く人の安全など、生産に関わるあらゆる工程を第三者が審査したうえで一定の基準に適合していることを認めるものです。
安全安心が保証される1つの基準として、世界で広がり始めています。
東京オリンピック・パラリンピックの選手村などで提供される食材についても、こうした基準が必要なのではないかと議論されています。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
顧問 三國清三さん
「選手ですから、安全安心なものを提供することが1つの定義としてある。
4年後までにいろいろなことを準備していかなければいけない。」
阿部
「このGAPはどういう機関が審査するかによって、いくつか種類がありますが、中でも、ヨーロッパを中心に124か国に広がっているのが『グローバルGAP』と呼ばれる認証制度です。
日本でも将来、輸出を目指す生産者の間で、この認証を取得する動きが起きています。」