朴氏、一転「一切応じない」…検察と全面対決

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 【ソウル=井上宗典、宮崎健雄】韓国の朴槿恵パククネ大統領の友人、崔順実チェスンシル容疑者(60)の国政介入事件を捜査する検察は、早期の事情聴取を拒否した朴氏を「容疑者」として断定する強硬手段に打って出た。

 朴氏側は、国民向け談話などで検察の捜査に協力するとした前言を翻し、今後、検察の聴取に「一切応じない」と反発。朴政権と検察は全面対決の様相となった。

 検察が異例の強気に出たのは世論の後押しと、弱腰で臨んだ場合、批判を免れないとの判断があったためとみられる。検察幹部は20日、「大統領への対面調査を重ねて要請しながら結局、行われなかった」と強調。大企業の名前を一つ一つ挙げ、朴氏が具体的指示を下した共謀の事実についても指摘した。