西日本旅客鉄道(JR西日本)の来島達夫社長は21日の記者会見で、九州新幹線長崎ルートに導入が計画されている在来線線路も走る車両フリーゲージトレイン(FGT)について「山陽新幹線への直接乗り入れは難しい」との見解を示した。FGTは最高時速260キロメートルとなる計画だが「山陽新幹線は同300キロメートル区間で、走行性能が異なる」と述べた。
FGTは線路の幅にあわせ車輪の左右の幅を変えられるが、耐久走行試験が中断している。博多―長崎間の沿線関係者からは山陽新幹線への乗り入れを望む声が上がっていた。また来島社長は北陸新幹線の敦賀以西の延伸について「小浜・京都ルートが新幹線の速達性などの面から望ましい」と話した。