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さよなら「ぽっぽや幾寅駅」 根室線「復旧せず」

映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となり、映画で使われた「幌舞駅」の看板がかけられたJR根室線「幾寅駅」=北海道南富良野町で2016年11月18日、横田信行撮影

島田修社長、バス転換への同意求める方向

 JR北海道は21日、8月末の台風被害で運休中のJR根室線新得-東鹿越間の復旧工事を見送る意向を、沿線の北海道南富良野町に伝えた。この区間はJR北が同社単独では「維持困難」と公表した赤字の線区に含まれ、故高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった幾寅駅(南富良野町)がある。このまま廃線となる可能性が濃厚となった。

 島田修社長が21日、南富良野町を訪問し、線区の実情を説明。今後、「維持困難」の線区沿線の自治体とJR北による協議会を設置して議論し、バス転換への同意を求めたいとした。

 新得-東鹿越間についてJR北は当初、来春以降に国などの支援も受けて災害復旧工事に着手するとの考えを示していた。島田社長は「バス転換する路線の災害復旧に税金を投入することは理解を得られない。復旧よりバス転換への合意を優先したい」と述べた。これに対し、南富良野町の池部彰町長は「何とか残してほしい」とJR北側に運行再開を求めた。

 池部町長は「地元自治体とJR北だけで協議するのではなく、国や道も交えて道内全体の鉄路のあり方を議論すべきだ」と訴えた。

 経営難で抜本的な事業見直しを進めているJR北は、同区間を含む根室線富良野-新得間(81.7キロ)をバス転換する方針を今月18日に公表した。【横田信行】

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