認知症の人や家族の思いを知って支援に生かそうという講演会が名古屋市で開かれました。
この講演会は名古屋市が開いたもので、はじめに若年性認知症の人や家族が伝えたい言葉を出し合って歌詞にした歌が披露されました。
続いて、認知症の人や家族の思いを聞き取り、そうした人たちの声をインターネット上で公開しているＮＰＯ法人「ディペックス・ジャパン」の佐久間りかさんが講演し、認知症の人の思いに耳を傾けることの重要性を指摘しました。
また、５０歳の時にレビ－小体型認知症と診断された樋口直美さんも登壇し、幻が見えたり時間の感覚がわからなくなったりする症状を説明しながら、「認知症といっても人によって症状が違うので、一人一人がどんなことに困っているのか丁寧に汲み取ってほしい」と述べました。
企画した、名古屋市認知症相談支援センターの鬼頭史樹さんは「認知症の人は何も分からないわけではないので、まずは話を聞いて、困っていることがあればさりげなくサポートしてほしい」と話しています。