吉川晃司もやっていた“東京五輪最強の穴場”競技とは?

~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第28回~

 フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営している スポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。


「吉川晃司がやっていたスポーツ」。これが日本人の水球に対する知識のすべてである、というのが僕の長年の持論です。どこで誰がやっているのかまったくわからないし、オリンピックでもテレビに映らない謎競技。まぁ水球って言うんですから、水の中で球を使って何かするんだろうというのはわかりますが、たぶんどこかゴールみたいなものに入れるんだろうなぁ…というのも想像でしかありません。

 当然、僕の中での穴場ランキングでも特A評価。「誰もいない」「客だと思ったら選手」「今度こそ客だと思ったら次の試合の選手」といった世界観であろう。かれこれ20年ほどそう思ってきました。こっちも悪目立ちはしたくないので、「客席にひとり」とかはなるべく避けたい。射撃を観に行ったときは、客が僕と担当編集者氏しかおらず、明らかに不審者でした。不審者を見つめる銃を持った選手たちの視線が怖かった。同じ轍を踏むわけにはいきません。

 そこで厳選に厳選を重ねた結果、「FINA男子水球ワールドリーグ2016インターコンチネンタルトーナメント」に狙いを定めました。一昨年より大会形式を新たにした水球のワールドリーグ戦が、日本初開催されたこの大会。日本水球にとってまれに見る大舞台であり、吉川晃司を含めた水球族が全員集まると期待される試合です。これなら水球側も「我々の実力はそんなもんじゃない」とは言わないでしょう。AKBグループで言えば選抜総選挙くらい、全員集合しているはずです。

向かったのは行ったことも興味もない街・神奈川県横浜市は北山田の横浜国際プール

 静かな街に忽然と姿を現す巨大なプール。これは競泳の国際大会を開く、東京都の辰巳国際水泳場よりも規模的に大きな感じ。「このスタンドに10人はキツイなぁ」と心配が早速首をもたげてきます。「熱心なファンだと思われたらどうしよう」「仲間意識とか持たれたらどうしよう」「不機嫌な吉川晃司が暴れていたらどうしよう」足取りも重くなります。

 観戦にあたってはいきなり珍しい処理を要しました。これまでの穴場は「どうぞご自由にご覧ください」というフリーダムパターンか、「えっ、金取るの!?」という運営費の足しに入場料を求められるパターンの二択がほとんどでした。金を取れるという期待感がまったくない場合は、チケットをもぎるような面倒なことはしてこなかったもの。しかし、水球はそこの労を惜しみません。入場自体はタダで結構だけれど、事前に公式サイトからメールで応募をすることが必須であると言います。「個人情報」という対価を要求してくるとは、なかなかに志の高さを感じさせる穴場です。

 「これは行かないやろ」という面倒な処理。タダでフラッと行って入れてくれるならまだしも、事前に応募しておかないと入れないんじゃ、本格的に誰も来ない気がします。飲食店にわざわざ予約して行く機会って、よほど大事なデートとかくらいじゃないですか。水球で事前予約させるなんて、自らの首を絞めるようなもの。個人情報をゲットして営業電話を掛けるより、タダで入れちゃったほうがいいんじゃないかという老婆心だけがムクムクわいてきます。

次ページ入場すると意外にも…


※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら

自由すぎるオリンピック観戦術

スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本

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