豊洲市場の地下水調査始まる 年明けに調査結果

豊洲市場の地下水調査始まる 年明けに調査結果
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東京・築地市場の移転先となる豊洲市場の地下水の安全性を確かめる最終のモニタリング調査が21日から本格的に始まりました。東京都の小池知事は、今回の調査結果が移転を判断するうえでの1つの材料になるという考えを示していて、年明けに出される調査結果が注目されます。
豊洲市場の地下水のモニタリング調査は、土壌汚染対策法に基づき、おととし11月から2年間かけて行われていて、合わせて9回のうちの最終の調査が21日から本格的に始まりました。

東京都によりますと、21日は、都から委託を受けた業者が青果棟の10数か所の井戸から地下水を採取したということです。調査は、今後、来月中旬までに合わせて201か所の井戸から水を採取して民間の検査機関で有害物質の分析を行い、来年1月中旬ごろに結果が出る見通しだということです。

地下水のモニタリング調査をめぐっては、ことし8月、小池知事が、今回の最終調査の結果が出ていないことを主な理由に移転の延期を表明し、その後、前回・8回目の調査で市場の青果棟から環境基準を超えるベンゼンとヒ素が検出されたことが判明しました。

小池知事は、今回の調査結果を豊洲市場への移転を判断するうえでの1つの材料とする考えを示していて、年明けに出される調査結果が注目されます。