ロシアのプーチン大統領は20日、訪問先のリマで記者会見し、前日の安倍晋三首相との首脳会談で、北方領土で合弁事業などを進める「共同経済活動」を提案したことを明らかにした。平和条約締結を急ぐ考えはないとも表明。北方四島での協力を拡大して信頼醸成を進める考えだ。
プーチン氏は「昨日の会談で、私たちは島で共同で何ができるだろうかということについて話をした。それは、経済的、人道的な問題の解決策だ」と述べた。ただ「まだこれについて話をするのは時期尚早だ。なぜなら、最終的な(日本との)合意がまだないからだ」として、提案の詳細を明らかにすることは避けた。
日本側関係者によると、19日の首脳会談で日本側は、プーチン氏の提案を聞くにとどめ、その場での回答は避けたという。北方領土で、ロシアの法律に従って共同経済活動を進めることはできないというのが日本の従来の立場だからだ。
会見でプーチン氏は「この問題…
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朝日新聞国際報道部