コロンビアで殺害の大学生 ブログにつづった思い

コロンビアで殺害の大学生 ブログにつづった思い
南米コロンビアで今月19日に日本人男性が殺害された事件で、地元の警察が氏名を公表した被害者の男性は、千葉県船橋市の一橋大学の学生、井崎亮さんであることが大学などへの取材でわかりました。井崎さんは、大学を休学してことし2月から発展途上国を中心に世界各地を旅行し、旅先での経験をブログにつづっていました。
井崎さんのブログによりますと、ブログは旅行の開始にあわせて始められていて、2月5日の最初の書き込みでは「せっかくなのでこの一年をなんらかの形に残したいと思いブログを書くことにしました。僕のブログを読んで笑ってくれたり、ここ行きたいなーって思ってくれたりしてくれればと思いながら書きたいと思います」と記されていました。

ブログはおよそ110回にわたって更新され、フィリピンやマレーシア、インドなどのアジア各国から、イランやエジプト、ケニアなどを経てスペイン、ポルトガル、アイスランドを訪れたあとカナダに渡ったことが、旅先で出会った人たちとの交流や歴史的な建造物、食事の写真とともにつづられています。

このうち最初に訪れたフィリピンでは、招待されたパーティーの様子や一緒に参加した子どもの写真を掲載し「手厚くもてなしてもらいました。これからもこうやっていろんな人にお世話になることがあると思います。そんな時に、感謝の気持ちの伝え方を考えなきゃいけない。せめてありがとうくらいはその国の言葉で言えるようになろう」と記しています。

また5月に訪れたヨルダンでは、出会ったスペイン人やマレーシア人にヨルダン料理をごちそうしてもらった体験を紹介し、「さすがにみんな英語ペラペラ!僕の英語があんまり通じなかったのがショックでした・・・僕が旅行をはじめてからもてなしを受けてばっかり!日本に帰ったらこの分を誰かに返していきたいなーなんて思ってます」と旅先での出会いに感謝のことばがつづられていました。

さらにエジプトからエチオピアに向かう際には「楽しみ半分、不安半分ってところです。ただ、アフリカ行ける機会なんてなかなかあるものじゃないので、気を引き締めて楽しんできます」と記していたほか、7月末に南アフリカで更新したブログでは「気付けば日本を出てから約半年。もう半分が終わっちゃいました。はやい!!もっと時間を大切にしなければと思う今日この頃です」と書き込んでいました。

ブログが最後に更新されたのは今月16日で、メキシコの首都、メキシコシティーの様子が記されたあと、最後に「次はコロンビアへ!ついに南米上陸です!楽しみ!」と書き込まれていました。