持田裕史(1993年入社) 商品部(本社)インテリアバイヤー
茨城に戻ってこようと思っていたので県内の企業を探しました。当時はアルバイトもしていたので接客もおもしろいかなと思い、小売業をメインに活動しました。候補は山新を含めて3つくらいでしたね。
今もそうだと思いますが、マニュアルなどでガチガチに固まってないんですよ。ある程度自由に責任もってやらせてもらえるというのが見えたので、他社に比べて社風が自分に合っていたからです。
家具の方がより密接な接客ができると思って、家具を希望しました。家具は自分で使ってみないとわからないけど、買って試してみることがなかなかできないですから、売り場で1日中商品をふいたりして覚えていましたね。家具の中でも細かく分かれていますので、1年か2年で担当が変わります。日立店の8年間でソファ、ダイニング、タンス、ベット、インテリア全般を担当しました。接客の中ではカーテンがおもしろかったですね。例えばオーダーカーテンですとサンプルだけなので、お客様が自分の部屋に入った時にどうなるかを、いかにイメージしてもらうというのが面白かったです。例えばカーテンでもいろいろな形があるので、その形を含めてお客様がイメージを作ることができればとカラーコーデイネーターの勉強もしました。
基本的に買い付けと開発ですけれども、それ以外にうちの会社は、商品が売り場に並ぶまでをやります。ですからお店の改装のレイアウトもバイヤーが組みますし、商品をどういうふうに並べるかもバイヤーがやります。バイヤーの仕事は多いですよ。バイヤーとしてのやりがいは、自分の思いを売り場に表現できることですね。売り場でも表現できますけど、バイヤーの場合は、売り場に並べる商品を作ることができます。そういうことがやりがいですね。
インテリアのパブリック関係のほうです。基本的には室内の布関係、つまりカーテンからカーペット、布団などです。バイヤーの仕事は商品を買ってくることもありますが、自分たちで作る商品もあるんですよ。ですから、そういう工場に入ったりもします。つまり買付けプラス開発も大事なんですね。私たちもお店に行って接客をやるんですけど、それだけじゃ足りないじゃないですか。だから現場から上がってきた意見も大切にしています。バイヤーとしての狙いを店の担当の人に伝えますので、店を回る時「バイヤーが言ってた商品、売れましたよ」と言われるんです。はずすと「売れなかった!」って怒られますけど(笑)。常に数字はつきまといますね。
開発したものは、‘かいまき’とか、コタツカバーとか、カーペットカバーとかです。売れれば嬉しいし、売れないとがっかりします。去年なんですけど、‘かいまき’をうちのお店で大きく取り上げたんです。‘かいまき’って全国では、今はほとんど見かけない商品じゃないですか。その中で茨城はほかに比べると、‘かいまき’の利用が大きい地区なんですね。これまでも販売はしていましたが、そこを強化して、大きく売り場を作ったり、商品の種類を増やしたりしたら狙いが当たったんです。「やった!」という感じです。
あくまでお客様目線で選びます。特にうちの場合は茨城県がメイン店舗ですから、茨城県にあった商品で、よそで扱っていなくても、うちは扱えるという商品を選びますね。店は周りに左右されるじゃないですか。ですから周りの状況を見ながら、かといって周りばかり見ていても、よそと同じものばかりになる。あくまで自分の足元を固めて、周りで取り入れられるものは取り入れます。最終的には、どこかで決断しないとできないですね。
自由な会社です。失敗することを恐れて何もしないよりも、失敗してもいいからと言ってくれる会社だと思います。
自分が作った商品がお客様の役に立つことが一番です。買ってくれた人が「あ、この商品、良かったな」と言ってくれるのが目標です。
周りに興味がないと、小売業はまず成り立たないんです。当然人に対する部分もありますし、人と交わらないといけません。勉強ができる、できないではなく、興味の広い人がいいですね。
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