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【首都スポ】

高校サッカー 市船橋、流通経大柏を下し2年連続の本大会出場

2016年11月21日 紙面から

流通経大柏−市船橋 試合後、応援団と共に喜ぶ市船橋イレブン=フクダ電子アリーナで(武藤健一撮影)

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◇千葉県大会決勝 市船橋2−1流通経大柏

 サッカーの第95回全国高校選手権の地区大会は20日、各地で決勝を行い、千葉県では夏の全国高校総体優勝の市船橋が2−1で同準優勝の流通経大柏を破り、2年連続21回目となる本大会出場を果たした。前半21分、U−19日本代表でJ1新潟への来季加入が内定しているDF原輝綺(3年)が先制ヘッド。同31分に追いつかれたが、後半4分にMF太田貴也(3年)がこれも頭で決め、そのまま逃げ切った。埼玉県では正智深谷が2年連続3回目の本大会進出を決めた。1−1からのPK戦を4−3で制し、浦和南を退けた。本大会は12月30日に開幕し、来年1月9日に決勝を行う。

◆苦手ヘッドで太田が決勝点

 夏の王者、市船橋が底力を見せ、本大会に名乗りを上げた。前半は相手の気迫の前に押し込まれる時間帯も多かったが、後半にギアを上げて突き放した。1−1からの決勝点は後半4分。セットプレー崩れからの右クロスボールをMF太田がヘッドで決めた。

 チームに勝利をもたらした背番号「14」は試合後、照れくさそうにしながらゴールの喜びをかみしめた。

 「『よっしゃあ』って感じで、すごくうれしかったです。でも、実はヘッドは得意じゃありません。ヘッドで(シュートを)決めたことは記憶にないくらいです」

 チームメートから「おまえのヘッドは入る気がしない。ホント、下手だよな」と、かなりひどいいじられ方をされることがあるという。実際、この日の決勝弾も会心の一撃ではなかった。「当たり損ね」のシュートだったが、コースが良く、静かにゴールへと吸い込まれていった。

 苦手を何とか克服しようと、居残りでヘディング練習に励んできたことが実った形だ。「自主練のときもあんまりうまくいきません。でも、練習を続けていたから入ったのかなと思います」と、少し誇らしげに話した。

 ヒーローになったからといって、浮かれた様子はまるでない。調子に波があり、レギュラーの座を確固たるものにしているわけではないからだ。「危機感を常にもっています。これから(本大会まで)の競争にうち勝って、今日のようにまたチームに貢献したいです」と、気持ちを新たにした太田。「前回大会は(優勝した)東福岡に3回戦でPK負けしたので、今回は東福岡に勝って優勝したいです」。夏冬2冠を狙う名門は昨年度の雪辱も目指す。(関孝伸) 

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