韓国最大野党 大統領の弾劾に向け具体的な手続きへ
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韓国の検察がパク・クネ(朴槿恵)大統領の長年の知人と側近合わせて3人を職権乱用などの罪で起訴し、パク大統領についても「相当な部分で共謀関係にあったと判断した」と発表したことについて、最大野党の代表は21日、国会での大統領の弾劾に向けて具体的な手続きに入る考えを明らかにしました。
韓国の検察は20日、パク・クネ大統領の40年来の知人で女性実業家のチェ・スンシル(崔順実)被告と、大統領府の前の秘書官だった大統領の側近2人の合わせて3人を、職権乱用や公務上の秘密を漏えいした罪などで起訴し、大統領についても「3人の起訴内容の相当な部分で共謀関係にあったと判断した」と発表しました。
これを受けて、最大野党「共に民主党」のチュ・ミエ(秋美愛)代表は21日、「パク大統領の弾劾の時期や方法について、直ちに検討する」と述べ、国会での大統領の弾劾に向けて具体的な手続きに入る考えを明らかにしました。
一方、韓国の21日付の新聞は「憲政史上初めての、容疑者の大統領」などといった見出しを1面に掲げ、このうち保守系の有力紙「東亜日報」は社説で「パク大統領はこれまで、言い逃れをしながら、検察の事情聴取に応じてこなかった」として、速やかに弾劾の手続きに入るべきだと主張しました。
また、革新系の「ハンギョレ新聞」も、大統領が一連の犯行を具体的に指示していたとする相関図を掲載し、「大統領が主犯だ」として、直ちに退陣するよう求めています。
韓国国内では、パク大統領側が20日、検察の発表について「想像と推測に基づくものだ」と反論し、今週にも応じるとしていた検察の事情聴取を一転して拒否したことに批判が広がっていて、2004年に当時のノ・ムヒョン(盧武鉉)大統領に対して行われて以来となる国会での弾劾決議が可決されるのかどうかに関心が集まっています。
これを受けて、最大野党「共に民主党」のチュ・ミエ(秋美愛)代表は21日、「パク大統領の弾劾の時期や方法について、直ちに検討する」と述べ、国会での大統領の弾劾に向けて具体的な手続きに入る考えを明らかにしました。
一方、韓国の21日付の新聞は「憲政史上初めての、容疑者の大統領」などといった見出しを1面に掲げ、このうち保守系の有力紙「東亜日報」は社説で「パク大統領はこれまで、言い逃れをしながら、検察の事情聴取に応じてこなかった」として、速やかに弾劾の手続きに入るべきだと主張しました。
また、革新系の「ハンギョレ新聞」も、大統領が一連の犯行を具体的に指示していたとする相関図を掲載し、「大統領が主犯だ」として、直ちに退陣するよう求めています。
韓国国内では、パク大統領側が20日、検察の発表について「想像と推測に基づくものだ」と反論し、今週にも応じるとしていた検察の事情聴取を一転して拒否したことに批判が広がっていて、2004年に当時のノ・ムヒョン(盧武鉉)大統領に対して行われて以来となる国会での弾劾決議が可決されるのかどうかに関心が集まっています。
菅官房長官「首脳会談には影響ない」
菅官房長官は、午前の記者会見で、「韓国の内政問題であり、政府としてはコメントは差し控えたいが、今回の事案で、日中韓首脳会議の開催には、何ら影響はないと考えている」と述べました。そのうえで菅官房長官は、記者団が、韓国と安全保障上の機密情報を共有するための協定への正式署名に影響がないか質問したのに対し、「北朝鮮の核・ミサイル問題への対応のために日韓が協力することは極めて重要で、政府としては、協定の早期締結を含め、日韓の間で安全保障をさらに進めていきたいし、韓国もそういう中で進めていると理解している」と述べました。