産業医科大学病院 再び点滴に穴 市が立ち入り調査

産業医科大学病院 再び点滴に穴 市が立ち入り調査
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北九州市の大学病院で、先月に続いて20日も、点滴の袋に穴が開けられているのが見つかった事件で、北九州市は病院への立ち入り調査を行っています。一方、警察は内部の事情に詳しい人物が関わった疑いがあると見て調べを進めています。
北九州市八幡西区の産業医科大学病院では、先月20日に点滴の袋3つに針のようなもので穴が開けられているのが見つかったのに続いて、20日もナースステーションにあった未使用の点滴の袋1つに、同じような穴が開けられているのが見つかりました。いずれも9階の消化管内科などがある病棟で起き、異物の混入や健康被害などはありませんでしたが、警察が器物損壊の疑いで関連についても調べています。

20日の事件を受けて、北九州市は21日午前から職員4人が病院の立ち入り調査を行っています。市によりますと、点滴の管理方法などを確認しているということです。

一方、警察によりますと、病院は先月の事件を受けて9階のナースステーションに防犯カメラを設置しましたが、20日は電気を止めて保守点検を行っていたため、防犯カメラは作動していなかったということです。電気を止めることは、数日前に病院の関係者に伝えられ、その時間帯に穴が開けられたと見られるということで、警察は内部の事情に詳しい人物が関わった疑いがあると見て調べを進めています。

患者で北九州市内に住む70代の女性は「きょうは検査の結果を聞きに来ましたが、こうした事件が発生すると不安になります」と話していました。家族の付き添いで病院に来たという福岡県直方市の60代の男性は「私たちは病院を信頼するしかないのでしっかりしてほしい」と話していました。