【巨人】伝説の一本足打法に観衆総立ち!王さん「巨人のユニホームは若返る」

2016年11月21日5時30分  スポーツ報知
  • 往年の一本足打法を披露した王氏(巨人軍提供)
  • 7回無死、台湾OB、巨人OB選手たち全員がグラウンドに出て見守る中、代打に出て三振に倒れた王貞治氏

 夢のような一瞬を、万人が敬意を持って見届けた。王さんが代打でコールされると、6500人の観衆が総立ちになった。7回無死、「4番・王」が打席に入った。巨人、台湾両軍はベンチ前に整列し、背番号1を見守った。監督の柴田OB会長は“打者代走”として、打席付近に陣取った。歴史を刻んだ一本足に、全ての視線が集中した。

 「巨人のユニホームは特別でね。緊張感がありました。ユニホームを着ると、選手だった人は皆、年は取ってもその気になってしまう。若返るというかね」

 元西武の郭泰源氏がマウンドに上がり、捕手は元巨人の呂明賜氏が務めた。空振り、ボール、ボールの後の4球目。逆方向へのファウルに大歓声が起こった。直後、再びファウルを放った際はフルスイングのあまり転倒。全球一本足を披露し、最後は空振り三振に倒れたが、帽子をとって手を上げると場内は喜びと感謝に満ちた拍手に包まれた。

 「スイング(がどうこう)というより、ボールが見えないからね。だけど、思い切ってボールに向かっていけたから、結果はともかくとして、思ったより動けたね。(台湾での打席は68年巨人の台中キャンプ以来で)だいぶたってるけど、打席に立つ気分は特別なものがある。打てる打てないでなくて、あの打席に立てたのがよかった」

 巨人は4番に原辰徳前監督、先発には桑田真澄氏(スポーツ報知評論家)という豪華布陣。その中でもやはり、ひときわ輝いた巨人と台湾のスーパーヒーロー、王さんは「台湾の野球も盛り上がって、もっと日本と交流試合をやって、お互い世界的なレベルになれるように頑張りたい」と台湾野球の発展も願いつつ、笑顔で球場を後にした。

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