【日本ハム】栗山監督、開幕投手「白紙」大谷最有力もWBC決勝から1週間…調整考慮

2016年11月21日5時30分  スポーツ報知
  • 優勝パレードに集まった沿道のファンに、バスの上から手を振る大谷(球団提供)

 4年ぶりにパ・リーグを制覇し、10年ぶりの日本一に輝いた日本ハムが20日、札幌市内で優勝パレードを行い、沿道に集まった約13万8000人から祝福を受けた。栗山英樹監督(55)は来季の開幕投手を白紙にすると明言。最有力視される大谷翔平投手(22)らを競争させる考えを示した。

先入観捨てる Vパレードの感激に浸っている暇はない。栗山監督は来季の開幕投手(3月31日・西武戦、札幌D)について「白紙」と強調した。

 「来年日本一になるためにどうするか。もう一回ゼロに戻さないと。実績に引っ張られず、どれが勝ちやすいか。全員白紙でいかないと。もう一回、チームを作り直す」

 開幕投手については、大谷の3年連続の大役が有力視される。今季は右手中指のマメをつぶした影響で2か月近く先発ローテを外れたものの、10勝4敗、防御率1・86。日本最速165キロと西武打線を圧倒するパワーを持っている。それでも、栗山監督は「まずは先入観を捨てること。例えばローテは高梨や有原は(来季先発の)軸になりそう。ただ、上沢、浦野、上原、斎藤とかがどうなるか…。各投手の良さ悪さ、能力、課題を挙げた時に違う組み合わせになるかも」と頭を悩ませた。

 侍ジャパン組のタイトな日程もあるようだ。先発陣からは大谷、増井の代表選出が予想される。来年3月の第4回WBCの決勝戦(ドジャー・スタジアム)は3月22日。滑りやすいWBC使用球から日本で使用される統一球への対応は難しくないとはいえ、レギュラーシーズン開幕への調整は約1週間しかない。大谷は「まずはそこ(WBC)に向けて調整したい。(開幕投手への思いは)全然ないです。言われたところで頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。

 この日のVパレードで指揮官は選手会長の大野、田中賢とオープンカーに同乗。声援に笑顔で応えた。「これだけ(ファンが)喜んでくれるのなら、来年はもっと喜んでもらわなきゃと思う。連覇するつもりは全くない。来年勝つか負けるか。今年以上に攻めきらないと勝負にならない」。球団初の連続日本一へ攻めダルマとなる。

(小谷 真弥)

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