2014-03-18
CPUクーラーの熱抵抗の比較
熱抵抗を公表している製品は少ない
PCパーツ屋で売っている製品で公表しているものは殆ど無い
そのわずかな例がENERMAX
空冷のETS-T40シリーズについては公表している
U字型に曲げ加工されたヒートパイプとアルミフィンを組み合わせたオーソドックスな設計のCPUクーラー
ETS-T40-TBは0.09[℃/W] (気温35℃、95W熱源、ファン1700RPM動作時)
http://www.enermaxjapan.com/cpu-cooler/ETS-T40/ETS-T40-TB.html
台湾の大学が測定した模様
http://www.enermaxjapan.com/cpu-cooler/ETS-T40/ETS-T40-TB_test-data.pdf
ヒートパイプを利用した冷却は熱抵抗だけじゃなくて最大熱輸送量も重要だけどね
銅部品メーカー、高木製作所の水冷ヒートシンク
http://www5f.biglobe.ne.jp/~takagiss/hyojun.html
P-100Sは約250g, 0.03[℃/W] (推奨流量2〜5[L/min])
S-200Wは約800g、0.01[℃/W]以下 (推奨流量6〜10[L/min])
測定方法の詳細が不明なのでENERMAXと高木製作所のいう「熱抵抗」が同列に比較できるモノなのか分からんけど
まあ参考程度に
intelのデータシート*1みてたら、参考値としてCPUクーラーの熱抵抗が示されてた
液冷CPUクーラーで熱抵抗0.164[K/W]
ヒートパイプ利用の空冷で0.199[K/W]
リテールクーラーが0.214[K/W]
ENERMAXの製品は800rpmとファン低回転時の熱抵抗が0.20としているので、特に疑問に思わないんだけど
高木製作所の水冷CPUクーラーの値がintelが出している参考値と桁一つ違うというのはひっかかるなあ・・・
あー、intelが示している液冷CPUクーラーRTS2011LCてのはちょっとまえに話題になったintel純正の簡易水冷か(参考)
intelやENERMAXが示している熱抵抗とは熱源温度(IHS温度,T_CASE)と周辺気温(T_LA)の差を熱源発熱量で割ったもの
一方で、高木製作所の水冷ヒートシンクはラジエーターとかは含まれてないから
こちらの熱抵抗は熱源温度と排出冷却水の温度差を熱源発熱量で割ったものだろう
だから安直に比較するのはおかしいか