極楽・山本、吉本電撃復帰!淫行問題クビから10年…ロンブー淳ら集結「軍団」涙
「極楽とんぼ」の山本圭壱(48)が10年ぶりに吉本興業に電撃復帰することが20日、発表された。この日、都内で行われた全国ライブツアーのファイナル公演で、相方の加藤浩次(47)とともにファンに報告した。山本は2006年7月に北海道函館市で淫行騒動を起こし、同月に吉本が契約解除。15年からはフリーとして単独ライブなどを行い、16年9月から15年ぶりに「極楽とんぼ」としてツアーをスタートさせていた。
「極楽とんぼ」ツアーの最終日。最後に加藤が突然「発表させてもらいます」とファンに語りかけた。「ぼくと山本と吉本興業の大崎(洋)社長と10日ぐらい前にお話しさせていただき、『戻ってくるか』というお話を頂きました。これからはできる限り2人で頑張らせていただきたい」―。山本が吉本から契約解除されてから10年。長いブランクを経て、念願の復帰が決定した瞬間だった。
今後は「小さいことでも何でも頑張っていきたい。山本圭壱、加藤浩次、極楽とんぼをよろしくお願いします」と一礼。壇上に駆けつけた山本に近い芸人仲間「軍団山本」のメンバーでもあるロンドンブーツ1号2号・田村淳(42)、ココリコ・遠藤章造(45)、品川庄司・庄司智春(40)、ペナルティ・ワッキー(44)らが涙を浮かべ、次々に祝福。ファンから「待ってたぞ」の声。極楽の2人はこの時、黒のスーツ姿。ツアー中は見られなかった正装で、喜びの瞬間を過ごした。
復帰の裏には、山本自身の姿勢はさることながら、加藤の熱意も決め手となった。加藤は吉本に対し、数年前から相方の復帰を再三、直談判。事務所から「まず山本が1人でちゃんとやった後で、2人でやればいい」と申し渡された。15年1月から山本がフリーでライブ活動を開始。今年9月からは「極楽とんぼ」としてのライブツアーを開始。吉本側に山本の改心ぶりを認めさせた。
吉本関係者は「吉本を離れて10年、本人の希望を受けて、慎重に協議をした結果」とし「いろいろなご意見があるのは承知していますが、本人のがんばりを見た結果」と世論の逆風を踏まえての復帰であることを明かした。大崎社長もお忍びで2人のライブを訪れ、山本の真摯な姿勢やネタの衰えがないことを確認、最終的にゴーサインを出した。06年7月の“事件”から10年。山本が許される日がようやく来た。
◆山本圭壱(やまもと・けいいち)1968年2月23日、広島県生まれ。48歳。89年劇団「東京ヴォードヴィルショー」の研究所で加藤と出会う。同年「極楽とんぼ」を結成、吉本興業のオーディションで同事務所入り。90年代から「めちゃ×2イケてるッ!」などに出演。05年、社会人野球の「茨城ゴールデンゴールズ」入団。06年、函館市内で少女と関係を持ち、吉本興業を解雇されていた。