米偽装「やさしい嘘」が許されるのか?
私の知り合いに「お米屋さん」がいます。
お米のことはとても熱心で博士みたいです!ニオイを嗅いだけで大体のお米を当ててしまうほど…お米にマイスターというランクがあって5つ星です。
しかし、勉強して勉強して、お客様には正直に商品を伝えているのだけど、口下手で正直すぎて商売がうまくいっていません。
さて、正直すぎてなぜ商売がうまくいかないの?
「正直すぎる」ってどういうことか?
そんな疑問からこの記事を書いています。
5つ星マイスターの店主に、お米についていろいろ指導してあげた人がいます。
その人はお米のことがよくわからない米屋の息子なのですが、楽天をはじめあらゆるネット販売を成功させている店で、勉強をあまりすることなく取得できる星なしお米のマイスターです。
親の米屋を継ぐつもりはなかったのですが、ネット販売で儲けられそうだったので会社を退社してネット販売をして、億という財産を手にしていますが、明らかに偽装しているのです。
最初は謙虚に5つ星マイスターの話しを聞いて、その指導のもとネットでお米の紹介をして、無料でノウハウを教えてもらっていました。
しかし星なし米店は、5つ星に恩があるにもかかわらず…
「そんな風に正直だからダメなんだよ!オレなんて佐川急便やヤマト運輸が荷物を出してくれって頭を下げにきたり、1日数百万の売り上げがあるよ♪」
…と、5つ星をバカにしている状態です。
商工会の会議の休憩時間で話していた会話なのですが、いつも私は心の中で思うのです。
「その数億、不正行為で儲けたお金じゃんかーーーーーーー!」と…。
儲ける方法は古米を入れて調節しているのです。
低価格で送料無料で販売できているのですが、農家の直売でない限り不可能である低価格で販売していて、お店の評価をしているレビューでは「やはりコシヒカリは美味しい!」とか「やっぱり◯◯さんのお米は違う!」とか、よいコメントばかり。
嘘つかれているのになぁ…本当に味がわかって書いているのかな?出荷の状態が迅速で対応が良くて、お客様に受注返信メール内容がお客様に耳障りのよい媚びている言葉が、心地よいのかな?…といろいろと考えてしまいます。
でも、お客さんが納得して「ごはんおいしい~」って幸せな気持ちになって、販売している星なし米店は「利益が出る」という双方が幸せな場合は、どうなんでしょう?
実際、5つ星店がネット販売をしない理由は、正直に「新米100%」を販売すると一般消費者の方は「柔らかくてベチャベチャしている」というクレームに成りかねないらしく、新米は水分が多いので炊き方を工夫するか古米を少々混ぜた方がおいしいのだそうです。
直接顔を見てお客様に伝えられないネット販売では、偽装して「新米100%」として高価にしちゃうか、正直に発送してクレームを言われるかの選択になるので、実店舗だけで販売していくことを選択をしたとのことでした。
食品の不正偽装だけど、古米を入れて炊き上がったごはんがおいしければ消費者にはウソにならないの?
食品を正しく商品表示しているのに、消費者にクレームを言われるの?
ネットで販売する場合も、商品説明をきちんと書いて正しく表示することが一番良いのだと思いますが、食品偽装せず正しい表示の「新米80%古米20%」と、食品偽装している「新米100%」と表示した場合、価格が同じであるならば結果は明らかです。
食品偽装しているのに「新米100%」と表示するから売れる。
食品偽装せず「新米80%古米20%」と表示して美味しいのに、売れない。
私の知っている星なし米店は中国米を混入しているわけではなく、同種の古米を入れているのでどこまでが偽装となるのでしょう。
「やさしい嘘」という言葉がありますが、消費者が「おいし~と喜び」販売者が「古米を混ぜた方がおいしくて客が喜び自分は儲かる」と双方が幸せになれる(?)という結果はどうなのでしょう?
でも…!
正直ものがバカを見る世の中ではあっていけないし、食品偽装は立派な犯罪なので許してはいけない。
だから、偽装は偽装! 不正行為は不正行為!
そういう心の線引を持っていないといけないと思うのですが、消費者はどうしても耳障りの良い言葉と安い商品に走るので、すべての食品の偽装をオープンにして適正価格にした後の高価格にビックリすることになるのは想像できます。
絶対に許していけない米偽装
魚沼産こしひかりの米袋問題
魚沼産こしひかりは日本を代表とする高価なお米です。
魚沼産の米の出荷量に対して「魚沼産こしひかり」の印刷入り米袋が出荷量に対して数十倍にも印刷されている…残っている袋もあるのだと思いますが、明らかにおかしい!
印刷のロット数の問題で、多く印刷されるのだと思いますが、あなたが食べている「魚沼産こしひかり」は本物なのでしょうか?
国産米と言いながら、中国産米を混ぜる産地偽装
上記2点の、魚沼産こしひかりではないのにも関わらず、高価値で売れる「魚沼産こしひかり」と表示するための米袋の入れ替えや、中国産を国産米として販売することは、完全なる悪意を感じます。
消費者の私たちが食の知識を得たとしても、5つ星マイスター並の知識を得ることはできないのだから、購入先を信じるしかないのですよね。
私たちの「食の安全」…何を信じればいいのでしょう。
5つ星のお米屋さんが教えてくれた、美味しく炊く方法
もともとおいしいお米にひと工夫する必要はないけれど、「複数原料米-国産」とかを美味しく食べたいと思われたら試してみてください。
ご存知の方も多いかもしれません。
高性能の炊飯器だったら、何でも美味しくなるそうです。(当たり前です。苦笑)
しかし、今の状態以上に美味しくしてみたいという方は試してみてください。
我家のちょい足し炊き方
- 一番はじめのお水が決めてで、お米が水分を吸う時の洗う前のお水にこだわる。
- お米2合に対して小さじ1杯のはちみつを、お米をといだ後、炊飯器に米と分量の水を入れハチミツを加えて溶かす。
- 30分~1時間つけ込んで、そのまま炊く。
もちもちしたごはんのできあがり♪
ハチミツに含まれるアミラーゼという酵素が、ご飯に含まれるデンプンを分解して糖にしてくれるからです。
他にも多くの炊き方があります。
- みりん大さじ1程度(米2合に対して)炊飯器に米と分量の水を入れたら、最後にみりんを加える。
- にがり1滴(米1合に対して)炊飯器に米と分量の水を入れたら、炊飯スイッチを入れる直前ににがりを加える。
- 粉寒天2g(米3合に対して)炊飯器に米と分量の水を入れたら、粉寒天を振り入れて30分~1時間放置させてそのまま炊く。
- 料理酒小さじ1程度(米3合に対して)炊飯器に米と分量の水を入れたら、最後に料理酒を加える。
いろいろなおいしいお米の炊き方がありますね♪
私は特にお米にこだわっているわけではないので、上記のような方法でモチモチでおいしいごはんを食べられればいいと思っています。