宮谷由枝、緒方雄大
2016年11月21日05時30分
福岡市南区の「こばと保育園」で14日、男児(1)がふたの外れた排水溝に頭を入れた状態で見つかり重体となっている事故で、園が「少なくとも1年ほど前から、排水溝のふたが危ないと思っていた」と福岡県警に説明したことが捜査関係者への取材でわかった。
県警は、園が危険性を認識していたのに適切に対応しなかった疑いがあるとみて、業務上過失致傷容疑で調べている。
園や捜査関係者によると、現在の園の施設は3年前に建てられ、園庭には排水溝が約10カ所作られた。排水溝は当初、子どもが入れないような大きさで、はめ込み式で外れにくいふたがついていた。ところが水はけが悪かったため、現在の円筒形の排水溝(直径約30センチ、深さ約35センチ)に変え、ふたは置くだけのものになったという。
子どもでも開けられる重さのプラスチック製で、園児がふたを外すなどしていたため、危険だと思った保育士らが状況に応じてふたの上に土囊(どのう)を置いていた。だが、つまずくおそれがあったため、最近になって土囊は取り除かれていた。
南署によると、男児は14日午…
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朝日新聞社会部