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【ドラニュース】

とことん鍛えぬいた 福谷2056球、又吉1755球

2016年11月21日 紙面から

大雨の中、投内連係でマウンドを駆け下りる福谷=北谷球場で(小沢徹撮影)

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 中日は20日、ナゴヤ球場と沖縄・北谷球場での秋季キャンプをそれぞれ打ち上げた。若手投手陣が参加した北谷組では、先発転向に意欲的な右腕2人が投球数のワンツーフィニッシュ。福谷浩司投手(25)は唯一の2000球超えで、オフ期間も継続した投げ込みを宣言した。最も多くブルペンに入った又吉克樹投手(26)も1700球超。2人の猛アピールを受け、首脳陣は最適な起用法を探ることになる。

 最後はあいにくの雨空でも、その表情は晴れやか。福谷が、この秋の決意を数字で示した。前日19日に163球で投げ納め、通算では実に2056球。完走した11投手では断トツの投げ込み王は、腕を振り続けた先に収穫を見つけた。

 「疲れがたまったり、集中力が切れそうだったりした時に、いかに投げるかということができました。その中で、いい形もできてきた。メンタル面もずっと意識してやりました」

 守護神としての役割を期待されながら、3度の2軍降格を味わった今季。一昨年に72試合を果たしながら、ここ2年は40試合台にとどまり「何かを変えていかなきゃいけないと思った」。その答えが投げ込み。主に先発だった慶大時代の「投げて投げて調子を上げる」という原点に返った。

 今キャンプでは第1クールの5日間はブルペンに入らず、今月1日の第2クールから一気に球数を重ねた。301球の翌々日に309球。第3、4クールは連日100球以上で、実質3週間弱で2000球を超えた。「すべての練習で『投げる』ということを意識しました」と振り返る。

 

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