山本圭壱「極楽とんぼ」正式復帰　全国ツアー最終公演で発表

　吉本興業は２０日、マスコミ各社にファクスを送り、同日付でお笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭壱（４８）が同事務所に復帰すると発表した。山本は２００６年に当時１７歳の少女に暴行したとして強姦（ごうかん）容疑で書類送検されたが、被害者との間に示談が成立し、不起訴処分となった。この事件で山本は解雇されていた。

　ファクスで「山本は、０６年に当社との契約が解消となり、以降１０年間、芸能界から離れて反省の日々を過ごしてきましたが、このたび極楽とんぼとして復帰したいという本人の希望を受けて、当社で検討の上、復帰を認めることにしました」と説明。

　山本は活動を休止したものの、相方の加藤浩次（４７）や「ロンドンブーツ１号２号」の田村淳（４２）ら後輩芸人が復帰を熱望していた。昨年１月、東京都内で山本は単独のお笑いライブを行ったほか、今年７月３０日放送のフジテレビ系「めちゃ×２イケてるッ！夏休み宿題スペシャル！！」で、１０年ぶりに地上波に復帰。今年９月から極楽とんぼとして、全国ツアーを行い、この日、東京の恵比寿ザ・ガーデンホールで最終公演を行った。

　山本はこの日の最終公演で、ファンにも吉本興業復帰を報告した。

　加藤が山本復帰を発表すると、観客から大きな拍手を受けた。山本を慕い、復帰を強く望んでいた田村淳や「ココリコ」遠藤章造（４５）、「品川庄司」庄司智春（４０）、「ペナルティ」ワッキー（４４）も駆けつけ、復帰発表を目頭を押さえながら万感の思いで見守った。

　１０日ほど前、山本と加藤は同社の大崎洋社長と会い、「戻ってくるか」と打診されたという。

　事務所を通じて山本は「これまでご迷惑をおかけしてしまった方々も大勢います。それ自体は決して消すことのできないことだと思っています。これからは一人でも多くの方に笑っていただけるよう頑張っていきたい」と決意を表明。加藤も「一歩一歩ではありますが、一から若手芸人のつもりで頑張ります」とコンビでの出直しを誓った。