宮城県議会議長 2代続けて政務活動費問題で辞任へ

宮城県議会議長 2代続けて政務活動費問題で辞任へ
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宮城県議会の中山耕一議長が運転代行の代金として白紙の領収書に実際より多い金額を記入して政務活動費を受け取っていた問題で、中山議長は、20日夜、NHKの取材に対し、「議会の混乱を避けたい」として議長を辞任する意向を固めたことを明らかにしました。宮城県議会では政務活動費の問題で議長が2代続けて辞任することになり、異例の事態となっています。
宮城県議会の中山議長は、運転代行を利用した代金として昨年度33回、合わせて14万8000円を政務活動費から支出しましたが、白紙の領収書に実際より多い金額を記入して政務活動費を受け取っていたことがNHKの取材で明らかになりました。

33回のうち31回についてはいずれも同じ業者を利用して領収書に「4500円」と記載がありましたが、中山議長は、「支払ったのは3000円だった。白紙の領収書に妻があとから記入したが勘違いしたようだ。不正をしたつもりはないが結果的に多く受け取っていて今後、返還したい」と説明しています。

さらに、中山議長は、20日夜、NHKの取材に対し、「11月議会の直前であり、議会の混乱を避けたい」として議長を辞任する意向を固めたことを明らかにしました。

21日、会派の総会を開いて所属議員に説明するということです。

宮城県議会では前の議長も政務活動費の問題でことし6月に辞任していて、2代続けて議長が政務活動費の問題で辞任するという異例の事態となっています。