日中首脳 安定的な友好関係の構築へ努力で一致11月21日 5時52分

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ペルーを訪問している安倍総理大臣は、日本時間の２１日未明、ＡＰＥＣ＝アジア太平洋経済協力会議の首脳会議の合間に、中国の習近平国家主席と短時間、会談し、安定的な友好関係の構築に向けて、互いに努力していくことで一致しました。

ＡＰＥＣ＝アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため、ペルーを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の午前１時ごろから、首脳会議の会場内で、中国の習近平国家主席とおよそ１０分間、通訳だけを同席させて会談しました。

この中で、安倍総理大臣は、「来年の国交正常化４５周年、再来年の平和友好条約締結４０周年の節目をつかみ、日中関係を全面的に改善させたい」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は、「年内に開催予定の日中韓３か国の首脳会議の際には、李克強首相が初めて訪日することになるが、日中の２国間関係の文脈においても、実り多い訪日としたい。懸案を適切に処理しながら、大局的な観点から安定的な友好関係を築いていきたい」と述べました。

これに対し、習近平国家主席は、「中日両国は、友好的な考えのもと、生産的な議論を積み重ね、懸案を適切に処理し、国民感情を醸成し、関係を改善させていくことが重要だ」と述べ、両首脳は、安定的な友好関係の構築に向けて、互いに努力していくことで一致しました。

政府関係者によりますと、両首脳は、首脳会議の開会式の際にも、短時間、立ち話をしたということです。

安倍総理大臣と習主席の会談は、ことし９月に中国で開かれたＧ２０サミットに合わせて行われた日中首脳会談以来になります。