韓国大統領 与党の一部からも弾劾の声
k10010776701_201611210440_201611210445.mp4
韓国の検察が、パク・クネ(朴槿恵)大統領の長年の知人ら3人を職権乱用などの罪で起訴するとともに、大統領について「相当な部分で共謀関係にあったと判断した」と発表したことで、野党に加え、与党の一部からも大統領の弾劾に向けた手続きに入るべきだという声が上がるなど、退陣圧力が一段と高まっています。
韓国の検察は20日、パク・クネ大統領の40年来の知人で女性実業家のチェ・スンシル(崔順実)被告と、大統領の側近で前の政策調整首席秘書官のアン・ジョンボム被告、それに前の秘書官のチョン・ホソン被告の3人を、職権乱用や公務上の秘密を漏えいした罪などで起訴しました。そのうえで、「パク大統領は3人の起訴内容の相当な部分で共謀関係にあった」という判断を示しました。
これを受けて、最大野党「共に民主党」のムン・ジェイン前代表など、次の大統領選挙への立候補が有力視されている野党の国会議員らが20日に緊急の会合を開きました。会合では、「パク大統領の犯罪は明白で弾劾に値する」などといった意見が相次ぎ、大統領の弾劾を国会に働きかけることで一致しました。
さらに、与党「セヌリ党」の中で大統領とは距離を置くいわゆる「非パク派」の議員たちも会合を開き、大統領の弾劾に向けた手続きに入るべきだとする立場を表明し、今後、弾劾を模索する動きが広がる見通しとなり、大統領への退陣圧力が一段と高まっています。
これに対し、大統領側は「検察の発表は全く認められない」と反発し、検察の事情聴取は拒む方針に転じた一方、政府から独立した立場で最長120日間の捜査に当たる「特別検察官」の聴取には応じる考えを示し、大統領側と野党の攻防は、長期化する可能性もあります。
これを受けて、最大野党「共に民主党」のムン・ジェイン前代表など、次の大統領選挙への立候補が有力視されている野党の国会議員らが20日に緊急の会合を開きました。会合では、「パク大統領の犯罪は明白で弾劾に値する」などといった意見が相次ぎ、大統領の弾劾を国会に働きかけることで一致しました。
さらに、与党「セヌリ党」の中で大統領とは距離を置くいわゆる「非パク派」の議員たちも会合を開き、大統領の弾劾に向けた手続きに入るべきだとする立場を表明し、今後、弾劾を模索する動きが広がる見通しとなり、大統領への退陣圧力が一段と高まっています。
これに対し、大統領側は「検察の発表は全く認められない」と反発し、検察の事情聴取は拒む方針に転じた一方、政府から独立した立場で最長120日間の捜査に当たる「特別検察官」の聴取には応じる考えを示し、大統領側と野党の攻防は、長期化する可能性もあります。