【ニューヨーク國枝すみれ】マイク・ペンス次期副大統領は18日夜、ブロードウェーミュージカル「ハミルトン」を見に行ったが、政治の右傾化を懸念する聴衆からブーイングを浴びた。また、舞台俳優の一人はペンス氏に向かって「米国は多様化している。新政権は我々を守ってくれないのでは、と心配しています」と呼びかけ、マイノリティー(人種的少数派)や同性愛者の権利を尊重するよう訴えた。
ペンス氏は保守州である中西部インディアナ州の知事で、宗教右派として知られ、女性が妊娠中絶する権利や同性婚に反対してきた。ドナルド・トランプ次期大統領は19日、短文投稿サイト「ツイッター」で「次期副大統領が昨夜、ハミルトンの出演者から嫌がらせを受けた」と憤慨した。
一方、トランプ氏も18日夜、隣州ニュージャージー州のゴルフ場に向かう際に、トンネルが一時通行止めにされたため渋滞を引き起こし、市民の怒りを買った。