先日、「台風発電を可能とする次世代風力発電サービス」の開発、との記事が出てました。自然のエネルギーは何でも発電に使えそうですね!
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「台風発電を可能とする次世代風力発電サービス」の開発(日本ユニシス、チャレナジー)
日経BP社
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/PPP/092400011/110600016/
日本ユニシスとチャレナジーは、「次世代風力発電サービス」の提供を目指して共同事業を開始し、2016年8月から沖縄県南城市にてフィールドテストを展開している。
チャレナジーが開発した世界初の「垂直軸型マグナス式風力発電機」と、発電機の異常検知や予兆把握を可能とする日本ユニシスの「IoT遠隔監視システム」を組み合わせ、台風も含め、様々な風況下での安定的な電力供給実現を目指している。
風力発電は、環境負荷が小さい点や他の再生可能エネルギーと比して発電施設の建設コストが抑えられる点などから、太陽光発電とともに大きな期待が寄せられている分野である。しかし、プロペラ式の風力発電機は、騒音の問題やバードストライクの危険があるほか、台風などの強風下では設備が損壊してしまうリスクがあるため、巨大なエネルギーを持つ台風の接近時には稼働を停止させなければならないという皮肉な現象が起きる。
チャレナジーは東京都墨田区に2014年に設立されたいわゆる「下町ベンチャー」で、同社が開発した「垂直軸型マグナス式風力発電機」は、プロペラではなく円筒を気流中で自転させた時に発生する「マグナス力」により動作する。垂直軸型にマグナス式を組み合わせた方式で風力発電のフィールドテストを行うのは世界初の試みだ。風向や風の強弱の影響を受け難く、耐久性・安全性も高いという特徴を持つ。円筒の回転数を制御することで、台風などの強風下でも稼働させ、発電することが可能となるため、従来の風力発電の概念を覆す可能性を秘めており、2014年度に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実施する「研究開発型ベンチャー支援事業」において公募された「起業家候補(スタートアップイノベーター)」に採択されたことを追い風に、同社は開発を進めてきた。
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