ガチ混み、サヨナラ、名残…写真で見る千葉駅の新旧
鉄道 企業動向
千葉駅は明治27年、総武鉄道の駅として開業。その駅舎は、日露戦争、第1次世界大戦、関東大震災、太平洋戦争を経るなかで、2代目の駅舎にバトンを渡す。この初代と2代目の千葉駅は、現在の東千葉駅よりやや東京寄りの、千葉市民会館付近にあった。千葉モノレールからは、当時の面影を残す電留線が見下ろせる。
東京五輪を翌年にひかえた1963年、千葉駅は現在の位置に移り、総武線と外房線の分岐点に3代目の駅舎が建つ。1991年には千葉モノレールも開業し、その後、成田エクスプレスも停車するようになった。
新たに部分開業した4代目駅舎のメイン改札口は3階へ移り、1階改札時代の「巨大なガード下」というイメージを刷新。流行りのデパートや外資系ホテルのエントランスを想わせる雰囲気で、20日の初日は利用客やイベント見物客でごった返した。
大盛り上がりの千葉駅をちょっと離れると、いつもどおりの街のにぎわいのなかに「サヨナラ」が見えてくる。40年続く千葉のランドマーク、千葉パルコは今月末に閉店。パルコと同じく総武線と外房線の「くの字エリア」にある老舗、千葉三越もパルコのあとを追うように来春閉店する。
部分開業でにぎわう千葉駅の裏で、千葉三越の壁面に、同じタイミングで姿を消すパルコへ向けて「千葉パルコさん40年間ありがとう。」という垂れ幕がゆれていた。
いっぽうで、むかしからある商店街や飲み屋横丁も健在。千葉駅前交番の東、総武線の線路下に軒を連ねる“飲兵衛横丁”は、いつもどおり夕暮れどきに赤提灯がともり、初代・2代目駅舎時代の旧千葉駅の南側の繁華街・ホテル街も、変わらずネオンが点く。
旧駅舎時代に駅至近に建てたとみられる万葉軒の千葉工場ビルも普段どおり。ビル内のそば・うどん販売コーナーは残念ながら11月8日に終了してしまったが、駅弁はいまも売っている。グラム売りで味噌汁がつく惣菜ランチタイム席は、いまもあるかどうか……。