富士山で2人滑落 1人死亡 1人の捜索再開へ

富士山で2人滑落 1人死亡 1人の捜索再開へ
20日、富士山の9合目付近で登山をしていた男性2人が滑落した事故で、このうち意識のない状態で救助された山口県の18歳の大学生が20日夜遅く、死亡しました。警察は、まだ行方がわかっていない広島市の64歳の男性の捜索を21日朝から再開することにしています。
20日午前10時ごろ、富士山の須走ルートの9合目付近で登山中の山口県光市の大学生、末本伊武樹さん(18)から、「滑落して足を骨折した」と110番通報がありました。
警察によりますと、滑落したのは、末本さんと、一緒に登山をしていた広島市の渡辺勝俊さん(64)の2人で、このうち末本さんは110番通報したあと再び滑落したとみられ、午後4時半ごろ、7合目付近の登山道から外れた場所で、警察の山岳遭難救助隊に意識のない状態で救助されました。末本さんは20日夜遅く死亡が確認されました。もう1人の渡辺さんの行方はわかっておらず、警察は20日夜いったん打ち切った捜索を21日午前6時半から山岳遭難救助隊などの15人の態勢で再開することにしています。
警察によりますと、2人は広島市の20代から60代のほかの登山仲間の男性4人と一緒に、20日午前6時ごろ、山梨県の富士吉田口6合目から登山を始め、9合目付近で滑落したということです。ほかの4人は自力で下山しているということです。