どうもお久しぶりです。秋葉原店のリョウです。前回のLYRA比較記事ぶりですね。注目度の高い製品だっただけあってTwitterでもちょいちょい反応がいただけて内心喜んでます。これからも宜しくお願いします。
ところで最近イヤホンヘッドホンに負けず劣らずDAPの話題がかなり熱いですよね。
つまり今回のテーマは…
定番人気DAP、AK70と新登場の
XDP-300RとDP-X1Aと徹底比較!!
AK70はというと7月に衝撃的な登場を果たして以来『エントリークラス』の最有力としての大人気DAPです。
最近では限定カラーのTrue Blueが登場しました。
DP-X1はというと、この夏AK70と『どっちがeでしょー?』において熱い戦を繰り広げ激戦の末惜しくも敗れてしまったものの、Android搭載による使い勝手の広さや、価格に対し非常に音楽再生の品質が高いことからe☆イヤホンでも新品中古を問わずランキング常連という人気を維持し続けている機種です。
XDP-100Rはその下位機種にあたり、音質などの面ではDP-X1に劣るものの、価格の安さから初めてのハイレゾ対応プレイヤーとしても手が出しやすいマルチユースなメディアプレイヤーとして人気があります。
そのDP-X1とXDP-100Rがこの秋新しくなって登場しました!
そこで今回のこのブログですが、AK70と新機種であるXDP-300RとDP-X1Aの3つを
『前編 スペック比較』
『後編 アプリケーション、音質比較』
の2本仕立てで徹底的に比較しちゃいます!
かなりボリュームのある記事になるかと思いますがお付き合いいただければ幸いです。
というわけで、【第1回 スペック比較編】さっそくいってみましょう。
■サイズ/重量
AK70 | 60.3×96.8×13 (mm) / 約132g |
XDP-300R | 128.9×75.9×12.7(mm) / 約200g |
DP-X1A | 129.0×75.9×12.7(mm) / 約205g |
持ち運びやすさってDAPの購入を決める上で大事な要素ですよね。
AK70のコンパクトさは言わずもがな、胸ポケットにもスルっと入る形状、重量です。
それに比べるとXDP-300RとDP-X1A(以下それぞれ300RとX1Aと表記)は画面サイズの大きさもあり成人男性の手のひらでもズシっと感じる重みがあります。しかし300Rのほうは前機種のデザインを引き継ぎ左端の角を落としてあるので以外にも手のひらへのなじみはいいです。AK70もX1Aもケース無しでは角が少し痛いような感じはありますね。
■画面
AK70 | 3.3型 TFTLED |
XDP-300R | 4.7 型(1280×720)静電容量タッチスクリーン |
DP-X1A | 4.7 型(1280×720)静電容量タッチスクリーン |
AK70のこの小さなボディに搭載された3.3型タッチパネルは意外にも高い視認性、操作性を備えています。タッチパネルの精度もよく誤操作などはほとんど起こりません。
一方で300RとX1Aの4.7インチという画面サイズはAK70と比べてみるとかなり大きく感じます。
操作性のよさはもちろん、画面内に表示できる情報の量も多いので聴きたい楽曲をサッと探すのもらくらくです。
■バッテリー/再生時間
AK70 | 2200mah/約11時間(FLAC/44.1kHz/16bit) |
XDP-300R | 1630mah/約16時間(96 kHz/24 bit FLAC アンバランス再生時) |
DP-X1A | 1630mah/約16時間(96 kHz/24 bit FLAC アンバランス再生時) |
AK70が小柄なボディに2200mahのバッテリーを積んでいるのに比べると300RとX1Aのバッテリーは少し少ないかな?という印象を受けます。画面が大きい分、長時間画面を点灯したまま使うとさらに減りの早さが気になります。しかしバッテリーセーバーモードがついているのでこれをオンにしながらであれば1日使うには十分でした。
AK70はFLAC音源を再生中と充電中に本体がそれなりに熱くなることが気になった一方で、300RとX1AはOSによる制御が優秀なのか、使用中及び充電中にも発熱はほとんど気になりませんでした。
■内部メモリ / 外部メモリ
AK70 | 64GB / 最大128GB (合計192GB) |
XDP-300R | 32GB / 最大200GB×2基 (合計432GB) |
DP-X1A | 64GB / 最大200GB×2基 (合計464GB) |
表にしてみると容量の差は歴然です。AK70が容量が控えめな分コストダウンされていることを考えると、300RとX1Aはかなりヘビーユーザー向けの容量、及び価格設定であることが伺えます。少しずつ音源を増やしていきたい人はもちろん、今すでに大量の音源を持っている人も安心の大容量ですね。
■対応ファイル
AK70 |
WAV/FLAC/MP3/WMA/ OGG/APE/AAC/ALAC/ AIFF/DFF/DSF |
XDP-300R |
DSD(DSF/DSDIFF)/FLAC/ ALAC/WAV/AIFF/MQA/ OggVorbis/MP3/AAC |
DP-X1A |
DSD(DSF/DSDIFF)/FLAC/ ALAC/WAV/AIFF/MQA/ OggVorbis/MP3/AAC |
比べてみると300RとX1AではどうやらMQAという型式の音源が再生できるようです。
『MQAってなによ?』って人のために簡単に説明しますと、
Master Quality Authenticatedという圧縮型式の略称で、音源の品質を失うことなく効率よく圧縮することによって『高音質』と『小容量』を同時に実現した新しいオーディオコーデックのことなのです。
e-onkyoのハイレゾ音源配信サイトで配信されており、現在はまだ配信楽曲は少ないもののこの型式のファイルが再生できるということはAK70以外のDAPと比べてみても大きな特徴と言えます。
■対応サンプリングレート
AK70 | 44.1kHz/48kHz/88.2kHz, 96kHz, 176.4kHz,192kHz, 352.8kHz, 384kHz (352.8kHzは176.4kHz、384kHzは192kHzへダウンコンバート) |
XDP-300R |
44.1kHz/48 kHz/88.2 kHz/96kHz/176.4 kHz/192 kHz/352.8 kHz/384 kHz(16 bit/24 bit/32 bit) (32 bit float/integerは24 bitにダウンコンバートして再生) DSD 2.8 MHz/5.6 MHz/11.2 MHz(1 bit), PCMに変換して再生 |
DP-X1A |
44.1kHz/48 kHz/88.2 kHz/96kHz/176.4 kHz/192 kHz/352.8 kHz/384 kHz(16 bit/24 bit/32 bit) (32 bit float/integerは24 bitにダウンコンバートして再生) DSD 2.8 MHz/5.6 MHz/11.2 MHz(1 bit), PCMに変換して再生 |
『サンプリングレートとは楽曲の情報を取得する回数』で『ビットレートとは楽曲の情報の細かさ』を表します。
つまりサンプリングレートとビットレートが高いほど『情報の取得量が多く、よりその情報が細かい』音源になるのです。
AK70は最大で384kHzの音源まで読み込むことができますが、352.8kHz以上の音源はそれぞれその半分までダウンコンバートされての再生になります。
300RとX1Aは最大384kHz/24bitまでの音源をネイティブ再生可能です。アンプを用いずにDAP単体で高音質を求めたい人にはここは大きな違いですね。
■DAC
AK70 | シーラス・ロジック社製 CS4398×1 |
XDP-300R | ESS社製SABRE ES9018K2M×2 |
DP-X1A | ESS社製SABRE ES9018K2M×2 |
やはり音質の違いの決め手となるのはDACです。
AK70にはAK100Ⅱ/120Ⅱ/240にも搭載されているシーラス・ロジック製のCS4398×1というDACチップが採用されています。
AKシリーズではエントリーモデルにあたるものの、その上位機種と同様のDACチップを採用していることから音質へのこだわりが垣間見えます。
300Rは、100Rでは1基だったDACチップがX1Aと同様2基へと増えています。左右1基ずつ専用のDACを配置したことにより左右の音を従来機より正確に再現、及びノイズが軽減されやすくなるといわれています。
100Rから確実にスペックアップしていることが伺える変化ですね。
いかがだったでしょうか。今回の記事ではAK70と300RとX1Aの基本的なスペックについて比較してみました。
それぞれのスペックの違い、特徴などはおわかりいただけたでしょうか?特に300Rは100Rからわかりやすく変化している点が見受けられましたね。
第2回では内面的な部分、ミュージックアプリの機能や使い勝手などを比較していきます!
それではまた次の記事でお会いしましょう!
秋葉原店のリョウがお送りいたしました!
↓店舗案内↓
Tags: AK70, DAP, DP-X1A, XDP-300R, ハイレゾ, プレイヤー