大卒初任給 女性 初の20万円に

ことし大学を卒業して就職した新入社員の初任給は3年連続で増加して平均で20万3400円となり、女性も初めて20万円に達しました。
厚生労働省が、従業員10人以上の企業で新卒の採用をしたおよそ1万5000社を調査した結果、大学を卒業してこの春、就職した人の初任給は平均で20万3400円でした。

これは去年より1400円、率にして0.7%増えていて3年連続の増加となりました。

男女別では男性が20万5900円、女性は20万円で、女性は統計を取り始めた昭和51年以来初めて、初任給が20万円に達しました。

また、企業の規模別では、従業員1000人以上の大企業は去年より1700円多い20万6900円、従業員100人以上、1000人未満の企業は去年と同じ20万1100円、100人未満の企業は4200円多い19万9100円でした。

厚生労働省は「労働市場が好調な結果が初任給にも反映された形で、全体の底上げが女性の初任給も押し上げたのではないか」と分析しています。